ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2019年秋季号
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いしかわ動物園が今年10月で満二十歳の誕生日を迎えました。おかげさまで入園者は延べ670万人にも上り、心よりお礼申し上げます。
まず思い出されるのは、金沢市の卯辰山から現在地への引っ越し大作戦です。神経質なゾウを運搬車に怖がらずに乗せる訓練を約5カ月かけてやり、当日の移送では動物たちのストレスを最小限にするため、34キロの道中を白バイとパトカーの先導のもと、すべて青信号にしてのろのろ運転で運びました。
いしかわ動物園で若い家族連れやお孫さんの手を引いた方の笑顔を見ると、動物園が家族の絆を強めてくれる場所だとうれしくなります。そして、子どもが動物とふれあうことで、命の大切さを感じ取ってもらえる。「動物園があってよかった」と、しみじみ思う瞬間です。
ところで、私の田舎には動物園がなく、子どもの頃、連れていってもらった記憶がありません。たまたま小学校高学年の時に動物係をやり、リヤカーを引いて集めてきたエサ用の残飯を与え、飼育舎を掃除しました。振り返ると、この経験が動物をいつくしみ、命を守る責任の重さを学ぶ機会になったと感じます。
子どもの心を豊かに耕してくれる動物との出会い。いしかわ動物園では、そのための整備や工夫をこれからも順次進めます。今月、フクロウ舎の観覧エリアをガラス張りに替え、カンガルーやワラビーを展示する施設では、来春の供用をめざして動物を間近に観察できる園路を新たに設けます。
皆さんは、いしかわ動物園の人気イベントとなっている「ナイトZOO」をご覧になったことがありますか。夜に活発に動くライオンやトラの迫力ある姿は、体験しないと絶対にわかりません。
この「ナイトZOO」のように、いしかわ動物園をもっと面白く魅力的にしたい。そのアイデアを探す私の心も、童心に帰ってわくわくしています。
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