ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2003年春季号
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春は別れ、そして新たな出会いの季節です。進学や就職で新しい社会へ飛び立つ若者を見るたびに、わたしの胸の中に当時の思い出がよみがえってきます。
大学時代は、下宿や居酒屋で酒を飲みながら人生論なんかを生意気に戦わせたものです。そんな仲間たちが、わたしが知事になってから出席できなくなっていた同窓会を、「谷本の地元でやろう」と、昨年、わざわざ石川県で開いてくれました。また、知事選に出馬した九年前のこと、ある級友から「僕の故郷は石川県だから」と電話があり、応援してくれたことも忘れられません。
自治省に入って間もなく赴任した長崎県庁時代、初めは随分、遠い所へ来たなと寂しい気持ちになりましたが、住めば都でした。配属先の財政課では、直属の上司からソロバンの手ほどきや社会人としてのけじめなどを仕込まれました。厳しくしてもらったおかげで、今の自分があると感謝しています。その方とは今でも連絡をとり合っています。
利害関係をあまり気にせずつき合える若いときだからこそ、生涯の友がつくれるのです。そして、若いときの苦労は、将来の自分のためだと思って買ってでもしてほしい!
よく、「石の上にも三年」と言いますが、流した汗や涙は決して無駄にはなりません。それに、柔軟な頭を持った皆さんなら、きっと乗り越えられるはずです。そんなときに心の支えになってくれるのも友達です。
「友情」と「努力」を大切に。新しいスタートを切る石川の新星たちに、わたしから贈る言葉です。
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