ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2005年夏季号
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ブラジル石川県会館の十周年を記念して四月、ブラジルとアルゼンチンに行ってきました。成田からロサンゼルスを経由してブラジルのサンパウロまで機中泊二回、延べ三十時間の長旅でしたが、早朝にもかかわらず空港まで出迎えにこられた県人会の皆さんの笑顔に疲れも吹き飛びました。
十年ぶりのブラジル。前回の訪問時と大きく様変わりしたのが、戦前に移民した一世の方が高齢で県人会の一線から引退され、生まれも育ちも現地という二世や三世への世代交代が進んでいたことでした。そして、石川を肌で知る経験をほとんどもたない彼らも、和菓子や陶芸、謡など、石川の文化を学ぼうという意欲が強く、県会館でそれらの教室が開かれていることを知って驚きました。
初めて訪れたアルゼンチン。首都ブエノスアイレス郊外のラプラタ市では、移住者が尽力して開設した日本語学校に立ち寄りました。約八十名の子どもたちに日本語や書道、絵画、作文などを週三回教えており、ここでも日本人としての誇りや遺伝子を次世代に受け継いでいこうという熱い思いにふれました。
こうしたことから、今回の訪問では、南米県人会の中高校生を先祖の生まれ故郷に招き、石川の高校、大学生にも彼の地を知ってもらう交流事業を、来年度からスタートさせることを決めました。また、ラプラタ日本語学校とは、インターネットを使って県内の小学校と交流を始めることにしました。
地球の反対側同士で、同じ文化を大切にする未来の担い手たち。
これほど遠くて、近い国はないかもしれません。
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