ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2004年秋季号
ここから本文です。
旅っていいものです。学生時代、アルバイトで稼いだお金で、友達三、四人とよく旅に出ました。
夜汽車の通路に新聞紙を敷いて寝たこと、炎天下、目的地まで歩いたこと。貧乏学生の旅だけに質素でしたが、たくさんの思い出が今も鮮やかによみがえってきます。
北は北海道から、南は鹿児島まで。懐かしいスナップ写真には、兼六園の「根上松」の前で撮ったものもあります。このときは、岐阜から石川に入り、福井の東尋坊を訪ねています。「旅は情け」と言うように、やはり旅先で受けた親切は忘れられません。行き先が分からずうろうろするわたしたちに、気軽に声をかけてくれた駅員さん、「あんちゃんら、これ食べんか?」と、乗り合わせた車内で果物を分けてくれたおばちゃん。
こんな心のふれあいがあるから、人は旅に出るのかもしれません。
近年、石川県内の温泉地では、台湾や中国をはじめ海外からのお客様が増えています。聞けば、和風旅館ならではの接待やサービスに、皆さん大満足して帰られるそうです。おもてなしの心が、国境や言葉の壁を超えるのだと思います。
これから新しい時代にふさわしい観光戦略を考えていく上で、石川の地に根ざした文化や味覚、個性的な観光資源の発信はもちろんですが、いま一度、人を打つ「真心」を見つめたいと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す