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石川は、“ご長寿県”の上位にランクしています。厚生労働省の発表によると、石川県の平均寿命は、男性が81・04歳、女性が87・28歳。さらに、平均寿命のうち健康で活動的に暮らせる期間をさす健康寿命も、男性が72・02歳、女性が74・66歳と全国平均を上回っています。
しかし、このデータを手放しでは喜べないのです。というのも、平均寿命と健康寿命の差(石川県だと男性で約9年、女性で約12・6年)は、病気や衰弱で介護などが必要な期間を意味し、この差が大きくなると、医療費や社会保障費を増大させる一因となるとともに、本人はもとより家族の負担増にもつながります。
昨年7月、105歳で亡くなるまで”生涯現役“で活躍された医師・日野原重明さんのようにはなかなかいきませんが、どうすれば健康寿命を延ばすことができるか、私たちも一人ひとりが考えなければならない問題だと思います。
そのカギのひとつが、生活習慣と言われています。実は、私は15年ほど前、あるきっかけで生活のリズムをがらりと変えました。腰に違和感があり病院へ行ったところ、「異常はありませんが、筋肉が落ちないよう運動をお勧めします」とアドバイスされたからです。
あれこれ試してみるなかで、「すがすがしい早朝のウオーキングが一番」と、それまで不規則だった就寝時間を夜10時と決め、以来、朝5時に起きて約1時間、金沢城公園と兼六園を歩いています。食事面でも栄養のバランスを心がけ、お昼は妻が手づくりしてくれる弁当で野菜もバッチリとっています。
おかげで今日まで大きな病気もなく、健康に過ごすことができ、体重計に乗って毎日チェックする体内年齢は、実年齢より25歳若い状態をキープしています。いま振り返ると、「あのとき勇気をもって変えてよかった」とつくづく思います。
今月から新しい県立中央病院が開院しました。これまで以上に高度な医療体制や快適な療養環境が身近に整うことは、病気になったとき、とても心強いですが、いつまでも元気で充実した人生を送るためには、まず「健康が第一」。県民の皆さまには、今年も健やかな1年でありますように。そして、なにかひとつ体にいいことを始める年にしてみませんか。
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