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近年の急激なIT(Infomaition Technology)の発展により、様々な分野においてウェブコンテンツを活用した情報発信がされており、この傾向は今後ますます拡大するものと思われます。
「高齢者・障害者ユーザーにとって、ウェブから生活・余暇・仕事などに必要な情報やサービスの提供を受けることは、自宅に居ながら容易に得ることができる重要な情報源であり、個人の活動範囲を広げるうえでも欠かせない貴重な手段となっています。
皆さんは、高齢者の方は文字の大きさを拡大してご覧になったり、視覚障害者の方はウェブコンテンツの内容を自動に読み上げる「音声読み上げソフト」をキーボードで操作するなど、様々な環境でご利用されていることはご存知でしょうか。
こうした様々な利用者の方や利用環境のことを考慮せず、ウェブの製作者側が単に情報発信するだけでは、高齢者の方がブラウザの文字を拡大できなかったり、視覚障害者の方が音声読み上げソフトで上手く読み上げができないなどの弊害が生じるため、その結果、情報の利用機会の差(デジタル・デバイド)が生まれることになり、これが大きな社会問題となっています。
こうした中、様々な分野で「ユニバーサルデザイン」という概念が注目されています。「ユニバーサルデザイン」とは、「すべての人(身体機能、場所、時間、コンピュータ環境、あらゆる状況・環境のユーザー)の利用を想定し、設計されたデザイン」と定義されています。
石川県が考えるホームページの「ユニバーサルデザイン」とは、「アクセシビリティ」「ユーザビリティ」という大きく2つの概念で構成されています。
まず、「アクセシビリティ」とは、「高齢者や障害者の方等心身の機能に制約がある人でも、情報(ホームページ等)を見ることができるか、利用可能か、という度合いのこと」と定義されており、誰もが同じ情報を容易に入手できるように障壁を取り払うということです。
次に、「ユーザビリティ」とは、「使いやすさのことで、求める情報がすぐに見つけ出せるか、反応時間が遅くないか、等、ストレスなく利用できるかどうかの度合い」と捉えており、「アクセシビリティ」に対応し誰もが利用できるようになったのを前提として、そのうえで誰にとっても使いやすいものになっているか、その度合いのことと考えています。
石川県では、高齢者や障害者を含む利用者側の視点に立った分かりやすく使いやすいホームページの構築のため、日本産業規格「JIS X 8341-3:2016高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」に基づき、「石川県ウェブアクセシビリティ方針」を定め、目標達成に向けた取り組みを行ってまいります。
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