ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2016年冬季号
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来年の春に大学などを卒業予定の学生の就職活動が、この3月からいよいよ本格化します。景気が上向く中、県内企業からは「新卒がなかなか採れない」「内定を出した学生に辞退された」という声がよく聞かれます。
やはり学生の中に安定志向から大企業を選んだり、東京など大都市圏での生活に漠然としたあこがれがあったりするのでしょう。それも分かります。ただ、就職はこれからの人生を決める大きな節目であり、自分の将来設計をしっかりと描くことが大切です。
私は大学を出て自治省、今の総務省に就職しました。毎朝、宿舎からバスと電車を乗り継ぎ、霞が関まで2時間もかかる通勤と人混みに、「これでいいのか」と正直思いました。一方、何度かあった地方勤務では、職場と住まいの近いことがいかに快適で便利かを実感しました。
建設機械で世界をリードするコマツの野路会長は、「地方は生活が豊かで、共働きでも安心して子育てができる」とよく言われます。実際、同社の社内調査では、既婚女性社員の子どもの数の平均は東京が0.9人に対し、石川は1.9人と大きな差があるそうです。これに加え、家賃など生活費の安さや豊かな自然、食も石川の魅力だと思います。
もちろん、就職先選びで最も重視すべきは、「自分のやりがいを見つけること」です。実は、石川県は特定の分野で高いシェアを誇るニッチトップ企業の数が全国トップクラス。ほかにも、付加価値の高い技術やサービスで成長する優良企業がたくさんあります。
就職活動では、そんな個性に富んだ地元企業にも注目してほしいと思います。そして、どんな会社があり、どんなやりがいがあるのか、体験したり先輩社員の生の声を聞いたりできるインターンシップや交流会に、ぜひご参加ください。
目的意識を持って現場へ足を運び、自分の目で確かめる。“考動的”な就活の先に、天職となる生涯の仕事がここ石川できっと見つかるはずです。無限の可能性を秘めた皆さんを待っています。
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