ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2003年新春号
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「こんにちは、ようこそ」。とびきりの笑顔と流暢な日本語に、「ここはアメリカのはずなのに」と、いきなり驚かされました。昨年秋、学校視察に訪れたアメリカ西海岸のカリフォルニア州での一コマです。
それと、ほかの高校でもそうでしたが、ガイド役はみな生徒たちでした。自分が通う学校のことを実によく知り、質問にもてきぱきと答えてくれました。その立派な態度に感心しながら、「これが日本だったらどうだろうか」と思わず考えこんでしまいました。
まず、日本の学校では案内役のほとんどは先生でしょう。それに外国から来たお客様に対して、生徒があれほど上手に外国語で応対ができるでしょうか。残念ながら、「ノー」と言わざるをえません。
着いて早々味わったカルチャーショックを胸の中にしまい、この違いがどこから来るのか、先生やガイドをしてくれた現地の人に疑問をぶつけてみました。「語学はヒアリング、音の世界から」というのが、共通した答えでした。そう言われれば、サンフランシスコの小学校でも、日本語教育は楽しいヒアリングとトーキングが主体でした。
また、教室いっぱいに日本語のカラフルな張り紙がしてあり、日本の学校かと錯覚するほど日本語が氾濫していました。さらに、自分の言いたいことをちゃんと相手に伝えて理解してもらう技術を大切にし、家庭でも学校でもしっかり教えるとのことでした。
国際化がますます加速する中で、石川の子どもたちに、このコミュニケーション力を高めてもらいたい。そんな思いでいま、これからの石川の教育を考えています。
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