ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2014年夏季号
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産業のグローバル化が加速しています。ひと昔前なら、大企業でないと世界を相手に戦うことは困難でしたが、いまは他の追随を許さない技術やサービスを持っていれば、たとえ小さな企業であっても世界に打って出ることができる時代です。
経済産業省が今年、国際市場の開拓に取り組む国内企業の中から、特定の分野で高いシェアを誇る「グローバルニッチトップ企業100選」を発表しました。石川県からは6社が選ばれ、その数は東京、大阪、愛知の三大都市圏に次いで全国第4位。この背景には、かつて学術や工芸、文化の振興に特に力を入れた加賀藩が、各界の第一人者を江戸や京都から招いて指導を仰ぎ、精緻な技術と人材を育ててきた歴史があります。この中から、常に研鑽(けんさん)と創意工夫を積み重ねるモノづくりの風土が生まれ、これが本県産業に脈々と受け継がれているのです。
有効求人倍率の改善など、長らく低迷の続いた景気にもようやく光が見えています。現在“就活中”の若者や保護者の皆さんも、地方から世界へ羽ばたく石川の中小企業の将来性にぜひ目を向けてください。
そもそも、現在、世界的な日本の大企業も、その多くは町工場からスタートしています。それに、組織の小さな中小企業のほうが、一人ひとりの能力が発揮しやすく活躍の場が広がります。働く社員も「この分野なら絶対に誰にも負けない」という強みを持って、グローバル化の荒波に立ち向かってほしいと思います。
われわれも県内で頑張る中小企業の魅力や強みをさらに発信するとともに、新たなグローバルニッチトップの育成へ、先人から培われた良き伝統に磨きをかけていく考えです。
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