ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2006年新春号
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海外がとても近くなりました。小松空港から上海、ソウルへはそれぞれ二時間、また、能登空港からチャーター便が飛ぶ台湾へは二時間四十分という便利さです。もう、「国内旅行へちょっと行ってくる」という感覚ですね。
ところで、わたしにとって初めての海外旅行は、まだ成田空港が開港していない昭和五十年代前半でした。同僚と大学の先生の三人で、独、仏、英、米の四カ国を訪れました。三週間に及ぶ長旅と今のように日本食のレストランがほとんどない時代とあって、げっそり疲れて帰国したのを覚えています。
それ以上に記憶に残るのは、文化や生活習慣の彼我の差にじかに触れ、狭い視野で物ごとを判断する危うさを教えられたこと。やはり「百聞は一見にしかず」です。
時代はますますグローバル化し、日常生活にも深く影響を及ぼしています。特に、日本海を挟んだ北東アジア地域とは、今後さらに関係が深まっていくでしょう。
ちなみに、小松空港にソウル便が就航した昭和五十四年当初、利用客は日本人ばかりでした。しかし、今では約四〇%が韓国からのお客様です。
上海便も、やがては中国から多くの人が石川県を訪れる時代が来ると確信しています。そのとき、隣国の人たちをあたたかく迎えるためには、相手をよく知ることが、とても大切になってきます。
そのためにも、また、国際的な広い視野で人生をエンジョイするためにも、県民の皆さんには、とても近くなった海外で見聞を広める機会をぜひ増やしていただければと願っています。
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