ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2008年新春号
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昨年秋、かほく市の高松小学校で子どもたちと一緒に給食を体験しました。メニューは、ご飯に豚肉の野菜あんかけ、サラダ、つみれ汁、ヨーグルト、牛乳で、地元産の食材がふんだんに使われ、量の多さにちょっと驚きながらもおいしくいただきました。
学校給食といえば、わたしにとっては小学校6年生のとき以来。わくわくして待った初日のメニューは、コッペパンに八宝菜、脱脂粉乳でした。味や質は現在とは比べようもないでしょうが、とても新鮮な気持ちで平らげたことを思い出します。
ところで、昨年は、食品の産地偽装や表示の改ざんが相次ぎ、食べ物に対する信頼が大きく揺らぎましたが、高松小学校の給食のような「地産地消」が浸透すれば、消費者の安心を高めることができます。この日、教室で食材を説明された生産者の方も、「消費者が身近な分だけ、より安全でおいしいものを届けなければと思います」とおっしゃっていました。
もうひとつ気がかりなのは、近年、不規則な食事や偏食気味の人が増えていることです。それで健康を損ねたり、地域や家庭の伝統料理が消える懸念も出ています。そこで、県では昨年、「いしかわ食育推進計画」をまとめ、家庭・学校・地域での食育に力を入れています。
飽食の時代と言われるからなおのこと食育に関心を持ってほしいと思います。食べ物の命によって支えられる自分の命、料理に込められた愛情、地域がはぐくんできた独特の食文化など、どれもが尊く素晴らしいものです。
豊かな石川の食から元気をもらい、健やかな1年を皆様が送れますように。たくさん食べていただきたいのですが、“腹八分目”という言葉もどうかお忘れなく。
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