知事の発言集 - 知事の窓 -2005年春季号

“ゆっくリズム”で健やかに、朗らかに

運動不足の解消とダイエットで始めたウオーキングも、これで五年になりました。早朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い、兼六園や金沢城公園の木々を眺めていると、不思議なほど心がいやされます。

健康ブームの影響か、ご夫婦でウオーキングを楽しまれる姿が増え、毎朝、交わすあいさつもぐんと増えました。観光客も珍しくなく、そんな時は、即席のガイド役となって、さりげなく石川県をPRすることにしています。

公務のない休日には、買い物にも出かけます。歩いていると、車窓からは見えなかった街や商店街の意外な表情に気づくことも多く、それが仕事のヒントにもなります。

顔が知られている分、勧められての思わぬ買い物もあり、てくてく歩く“ゆっくリズム”から生まれるいろんな効用は、とても魅力的です。

そう言えばこの前、還暦のお祝いにと妻が赤いベストをプレゼントしてくれました。一瞬、「えっ、自分が」と戸惑い、次の瞬間、「超高齢社会の日本なら、自分の年齢の七掛けぐらいでちょうどいい」という知人の言葉を思い返し、「待てよ。六〇歳×〇・七＝四二歳か。まだまだ若いゾ」と、なんだかさらに元気がわいてくる気がしたのでした。

気力も、体力も、知力も、健康だからこそついてくるものです。金沢城公園では、石垣の博物館とも言われる金沢城の石垣をめぐる散策路が整備されます。ウオーキングという身近でできる健康づくりのお役にも立てていただければと願っています。

 

知事の窓一覧へ戻る