ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 1998年夏季号
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景気がなかなか良くなりませんね。皆さんからは毎日のように、「知事さん、何とかならんがかいね」との切実な声をいただいています。県の六月補正予算でも、景気浮揚を一番の柱に据えて、さまざまな施策を打ち出しました。私としても、一日も早い回復を願うばかりです。
さて、経済危機という言葉さえ聞かれる昨今ですが、「危機」という文字は、危険と機会という意味の二つの漢字から成り立っています。世界的な大競争時代を迎え、経営環境は一段と厳しさを増すことが予想されます。半面、ほかにはない独創的な技術やサービスが付加価値となって、大きなビジネスチャンスをつかむ可能性を秘めています。
戦後の日本を振り返ってみても、オイルショックや円高などさまざまな危機に直面する中から、それまでにない新しい商品や発想が生まれ、発展の原動力になりました。
人間、寒風には首を引っ込めたくなるものです。慣行や前例をなぞった方が安心だし、居心地がいいかもしれません。しかし、それを許してくれないのが危機の怖さです。「谷深ければ山高し」のたとえがありますが、危険や痛みにおびえず、立ち向かっていくチャレンジ精神こそが、この不景気に打ち勝つ最良のクスリのような気がしてなりません。
そして、護送船団方式という仲間内のシステムが行き詰まり、企業も従業員も自らの将来をかけて、一層の自助努力が欠かせない時代に入ってきています。県としても、そういう取り組みを積極的にお手伝いしていく覚悟です。こんな時だからこそ、お互い元気を出して頑張りましょう。
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