ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2002年春季号
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白山が国立公園に指定されて、今年で四十年を迎えました。白山は古くは「越の白山」と呼ばれ、「清浄なるもの」「永遠に白きもの」を意味する枕詞として、京の都の歌人たちに詠み継がれるほど有名な山でした。
白山には、わたしも忘れられない思い出があります。あれは副知事として石川県に着任した十年前のこと。白山の女性的な丸い頂を遠くから眺めるうち、ユースホステルクラブに入って山をトレッキングした大学時代の“虫”が騒ぎ出し、とうとう夏山に登ることにしたのです。
昔とった杵柄のはずでしたが息を切らし、室堂まで何回、休憩を入れたことでしょうか。それでも、咲き乱れる高山植物のかれんな姿や、翌朝、明けの空を射抜くようなまばゆいご来光に、身も心も洗われる感動を覚えました。
そんな大自然が丸ごと残っていて、時間さえ気にしなければ一般の方でも登れるのが白山の大きな魅力です。今年七月には、室堂センターが三年がかりの大改修を終えてリニューアルオープンします。利用者が気持ちよく過ごせるよう心がけるとともに、ボランティアの解説員も増やしました。訪れた人に白山を深く知っていただければと思っています。
古人から「清浄」の化身としてあがめられた白山。環境の世紀にふさわしい宝物を、石川県民が持っていることを誇りにし、次代へしっかりと受け継いでいきたいですね。そのためにも、ぜひ一度、白山へ足を運んでみでください。わたしも今年、十年ぶりに登ろうと日課の散歩で鍛えています。
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