ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2016年春季号
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石川の進むべき方向性を示す羅針盤となる新たな長期構想が、4月からスタートします。構想では今後10年間のビジョンを描いていますが、「十年一昔(ひとむかし)」の言葉があるように、時代を見通すのはなかなか難しいもの。この10年を振り返っても、あらためてその感を強くします。
例えば、10年前、入港する船が少なく、釣り客で賑(にぎ)わう光景から「釣り堀」と陰口された金沢港。今では全国に100ほどある同じような規模の港の中で、貨物の取扱高が第2位に躍進し、港周辺にはコマツをはじめ企業の集積が進む変わりようです。
さらに、豪華な船旅を楽しむクルーズ船が急増しています。今年は30本が予定され、前年に比べて11本の増加。このうち金沢が発着港となるものが22本にも上り、今や国際観光拠点港としての顔も加わっています。
10年前、この変化を誰が想像できたでしょうか。特に、クルーズ船の金沢人気は私も想定外でした。その理由を聞くと、首都圏とのアクセスが格段に良くなった北陸新幹線だとか。「石川の伝統や文化、豊かな食や自然は、とても魅力的だけど遠くて行きづらい」との心理が一気に解消され、近くなった石川での観光とクルーズをセットで楽しむスタイルが脚光を浴びています。
ところで、この10年、変わらない喜びもあります。私事で恐縮ですが、実年齢より25歳若い体内年齢の維持です。体内年齢は筋肉量が多く、基礎代謝が高いほど若いそうで、足かけ16年になる朝のウオーキングと、お昼の弁当も含めて妻が気を遣ってくれる食事のおかげ。感謝の気持ちで毎日、体重計に乗り、体内年齢を確かめるのが日課になっています。
10年後の石川をさらに輝かせるカギは、やはり新幹線! 観光はもとより本県の魅力である質の高い文化や産業、教育の集積、移住・定住などあらゆる面で、新幹線が明るい話題と活力を運んでくるよう、皆さんとともに知恵を働かせたいと思います。
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