ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2001年夏季号
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小中学生のみなさん、待ちに待った夏休みがやってきました。もう海や山へ行ってきましたか。危険な遊びはだめだけど、たまにはテレビゲームを引き出しの奥にしまって、自然の中へ飛び出てほしいものです。 きっと、自然は君たちに、いろんな体験を通して多くの喜びや感動を与えてくれるでしょう。そして、それが一生の思い出になるはずです。
わたしも子どものころ、近くの山から竹を切り出して竹馬を作ったり、クワの葉にかぶれながら蚕を育てた思い出が、今もあざやかに残っています。汗だくの悪戦苦闘の末、初めて竹馬に乗れたときの喜び。緑の葉を食べる蚕が糸を吐き出し、やがて白い繭に変身していく不思議さに感動しました。
この前、訪れたドイツのヴィスバーデンという街では、「子どもの農家」と名づけられた施設で、幼稚園や小学校のみんなに農業を体験してもらう授業をやっていました。楽しく野菜を栽培したり、ニワトリの世話をしたり、羊の毛から糸を作ったりするそうで、三年先まで予約でいっぱいとのことでした。
施設の先生から、一週間の授業で子どもたちが、自然の優しさや奥行きの深さ、人とのかかわりなどを学んでとても成長するという話を聞きながら、「これはぜひ石川県でもやってみたい」と思いました。
実現に向けて課題はいっぱいありますが、どんな方法でやればいいのか、わたしのこの夏の宿題のひとつにして考えてみます。そして、石川の子どもたちが、たくましく、心やさしい人に育つことを期待して、がんばってやってみます。
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