ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2008年秋季号
ここから本文です。
「いしかわ景観総合条例」が来年1月からいよいよ施行されます。石川が誇る美しい街並みや眺望などを守っていくため、地域の特性に応じて建物の高さ、色や屋外広告物に規制がかかります。多少、窮屈な点があるかもしれませんが、県民の皆様のご理解をお願いします。
わたしにとって一番お気に入りの景色は、冬の晴れた日に小松市の木場潟越しに望む白山です。真っ青な空に純白の衣を着たかのように輝く白山の山並み。その神々しくたおやかな姿が湖面にも映し出され、まるで別世界に遊ぶ心地がします。その絶景を詠んでみたのが「雪ごろも…」の駄句ですが、天気の悪い冬場はあまり見られないのが残念です。
毎朝、散歩する金沢城公園内の本丸の森の紅葉も、それは鮮やかです。大きな木に囲まれて保温効果があるのか、例年、ここのモミジが色づくのは兼六園よりかなり遅めの11月下旬から。しかも、紅葉が一気に進んで一面したたる錦に覆われます。これを一度目にしたら、毎年来たくなること請け合いです。
能登は里山の風景がいいですね。萌え立つ木々のさ緑に山笑う春。夕暮れれば、風に若苗が揺れる田んぼにカエルが鳴き、人間が多くの動植物と共存していることをつくづく実感します。
しかし、過疎の進行などで耕作放棄地が増加し、近年、里山の荒廃が目立つのが気がかりです。農業の担い手が高齢化する中で、田植えや稲刈りなどに参加するボランティアをもっと増やせないか。貴重な里山景観を保全していくために、そんなことも考えながら、条例をより意義深いものにしたいと思っています。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す