ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 1999年夏季号
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今春、石川県内の大学を卒業した学生の就職率が、90%の大台を割り込んでしまいました。失業率の方も、最悪を更新するという非常事態です。
県では、各企業に対して雇用確保の要請文を送付したり、「就職面接会」や「企業ガイダンス」など、新規学卒者の就職支援に力を入れています。しかし、戦後最悪と言われる“平成不況”を前にして、なかなか効果が表れないのも事実です。
歯がゆい思いでいっぱいですが、こんな時は、一度、発想を大きく変えてみる必要があるのかもしれません。昨年、アメリカ視察へ行った際、興味深い話を聞きました。向こうの優秀な学生たちの夢は、大企業のエリートになることではなく、起業家として成功することなのだそうです。
そして、沈滞化したアメリカ経済を建て直し、今の好況を支えているのは、ほんの少し前まで、名前さえ知られていなかった無数のベンチャーたちだといいます。
日本でも、大企業に勤めれば一生安泰という時代では、もはやなくなってきています。
今号の「ほっと石川」で取り上げた「いしかわクリエイトラボ」をご覧いただけたでしょうか。県では、起業家や新分野進出を目指す中小企業の皆さんに対して、その意欲と挑戦を手厚くサポートし、21世紀の石川を牽引(けんいん)するような、活力に満ちた新しい産業を生み出してもらいたいと願っています。
時代を拓(ひら)くのは若者です。柔軟な発想とエネルギッシュな行動力が何よりの武器です。あなたの勇気ある一歩を、県は力いっぱい応援していきます。
不況にくじけず頑張れ!石川の若者たちよ。
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