ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2007年新春号
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日本海重油流出事故から今年1月で丸10年。いまでも忘れられないのが、漂着した油の回収に雪や雨、寒風をついて出てくれたボランティアの皆さんの姿です。
その数、延べ十万人。県内外からのボランティアの皆さんが、柄杓(ひしゃく)、バケツ、ドラム缶を使っての文字通り“人海戦術”が、石川の海を救ったのでした。
あのときほど、行政の力の限界を痛感したことはありません。同時に、ボランティアの皆さんがこれから社会を動かす大きな力になると感じたものです。
そして、いまや社会の幅広い分野で、ボランティアはなくてはならない存在に育ってきています。重油禍をきっかけに、石川の海をきれいにしようと始まった「クリーンビーチ石川」は、すっかり春の風物詩となりました。また、最近では、「学生雪かきボランティア」といった新しいボランティアも生まれています。
ところで、昨年はいじめによる自殺や児童虐待など痛ましい事件が相次ぎました。以前なら、親や先生が子どもの心のSOSを見落としても、それをカバーする地域の絆(きずな)がありましたが、都市化の進行とともに失われつつあります。
この絆を新しくつくるうえで、地域のボランティアがとても大事な役割を担うだろうと確信しています。現に、ボランティアの盛んな地域ほど、住みやすく輝いているからです。
「老若男女の無数のボランティアパワーで輝く石川県」。県民の皆さんの力を結集して、ぜひ実現したいですね。
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