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非行、いじめ、不登校、学級崩壊…。毎朝、開く新聞に、子どもに関するこれらの活字を目にしない日はないほどです。怖いのはそれに慣れっこになり、感覚が麻痺(まひ)していくことだと思います。
素晴らしい素質を持ちながら、人間関係の希薄化によって、思いやりや道徳心を育てる場が失われ、ストレスや有害な環境に蝕(むしば)まれる現代っ子たち。深刻化する青少年問題は、そんな子どもたちの悲鳴にも似た心の“SOS”であり、いま大人が真剣に向き合わなければ、日本の将来に取り返しのつかない結果を招きかねません。
実は、『いしかわ子どもすくすくプラン』を今年からスタートさせる狙いも、一つはそこにあります。多感な子ども時代に、豊かな心とたくましい体をはぐくんでほしい。そして、その実現に向けて、家庭と学校、地域の皆様といまこそ力を合わせていきたい。そんな願いを積み上げながら、プランをつくりました。
そして、プランでは“体験”がキーワードになっています。なぜかと言うと体験は子どもの心に生涯残るような宝物をくれるからです。
私事になりますが、私は中学2年生までボーイスカウト活動をやりました。不便な野営や厳しい規律を時には、苦々しくも思いました。でも、いま振り返ると、その中から友情や忍耐力、奉仕の精神を、自分なりに学ぶことができたという気がします。
もちろん、プランは青少年問題を一掃する魔法の杖(つえ)ではありません。しかし、たとえ一歩ずつでもやらずにはいられないのです。皆さんの力を、ぜひお貸しください。
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