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いしかわ動物園にやって来た2組のトキから今年、8羽のヒナが生まれ、巣立ちました。その元気な様子を、いまや園内一の人気コーナーとなったトキの展示・映像コーナーにある大型モニターで、一人でも多くの皆様にご覧いただきたいと思います。
ところで、鳥インフルエンザなどの感染症からトキが絶滅するのを防ぐ目的で始まった分散飼育。6年前からその受け入れ準備を進めてきただけに、今回の2世誕生はうれしさと同時に、責任の一端を果たすことができてほっとしているというのが正直な気持ちです。
今年3月、佐渡トキ保護センターでトキがテンに襲われ、9羽が死んだニュースを聞いたときは、とても他人事とは思えませんでした。動物園の飼育舎に問題がないか直ちに確かめ、「うちは大丈夫!」との報告に胸をなで下ろしたものです。
わたしとしては、トキへの関心の高まりを石川の未来へぜひともつなげたいと思っています。かつてトキが生息した里山を、どうすれば取り戻せるか。そして、トキをシンボルに人と自然が共生できる豊かな暮らしを、県民の皆様とともに探り、一歩一歩、着実に実行していきたいですね。
今年は国連が定めた「国際生物多様性年」です。その国際会議が10月、名古屋市であり、12月には締めくくりのイベントが石川県で開かれます。この機会に、トキを題材として、里山の復活が人類の生存にもつながることを世界に発信しようと、いまアイデアを練っています。
トキの誕生でもらった大きな夢の卵を、今度はわたしたちが温める番です。立派にふ化させ、大切に育てていこうではありませんか。
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