ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2005年新春号
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農産物の産地偽装や入浴剤を混入した温泉など、昨年はとかく「偽物」が世間を騒がせました。
消費者の安心と信頼を裏切るような行為は、天に向かってつばを吐くようなもの。案の定と言うべきか、それらの産地や温泉地からは客足が遠のきました。当然と言えば当然の結果です。
街やスーパーへ行けば、お手軽なファーストフードや一見しただけではどんな原料が使われているかわからない食品も増えています。もちろん、それらを偽物と呼ぶつもりはありませんが、わたしはこんなときこそ、プロもうなるような「本物」が大きな価値をもつと思うのです。
例えば、昨年、東京・築地市場の一角にある食堂に、能登の食材を売りこむ取り組みを始めました。市場のセリ人や仲買人などの目利きたちに、能登産の小豆やタコ、いしる、海草などを使った特別メニューを味わってもらい、能登ブランドを口コミで広めていくのが狙いです。
うれしいことに評判は上々で、食堂とその系列の料理店が新たな食材を求めて能登を訪れたそうです。将来は、能登空港から食材を首都圏へ直送できるぐらいブランド力が高まればと、大いに期待しています。
能登に限らず、石川県には他県に誇れる「本物」がたくさんあります。わたしの大好物のズワイガニやコウバコもそう。それを肴に冷やで飲む地酒もそう。本当においしくて、幸せな気持ちになります。
海の幸、山の幸と言いますが、おいしい食べ物には人を幸せにする力があります。こんな力をもった石川の本物たちにもっと光をあてて、ぜひとも、明るい一年にしたいものですね。
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