ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 2008年夏季号
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国連が主催する「生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)」の関連会議に招かれ、ドイツを訪れました。会議では、「多くの生物が生息する里山は人と自然が共生するモデルであり、人類の貴重な財産として未来に継承していきたい」と、石川独自の取り組みを基にスピーチをしました。会場は予想を超える参加者が詰めかけ、今や世界の共通語になりつつある「SATOYAMA」に対する関心の高さを実感しました。
ところで、7年ぶりのドイツで驚いたのが、視察先のミュンスター市の通勤風景でした。自転車利用率がドイツで一番と言われるだけあって、自転車が後から後からどんどん押し寄せてきました。温室効果ガスの発生を抑制するため、自転車優先の街づくりが進められ、多くの人がマイカー通勤から自転車通勤に切り替えたそうです。
また、建物の軒先には、エネルギー効率を示す「エネルギーパスポート」が掲出されていました。「青色」は良好、「黄色」は普通、「赤色」は不良とひと目で識別でき、「青色」なら不動産価値が上がり、売買や賃貸でも大変有利なのだそうです。
ドイツの事例をそのまま石川県に導入するのは難しいでしょうが、参考になる点は多くあります。例えば、温室効果ガスの削減目標値とその実践効果を分かりやすく示すとともに、住民が大きな負担を感じず広く参加できる枠組みをつくることが大切だと思いました。
環境先進国と呼ばれるドイツを視察して得たアイデアに、“石川流”の創意工夫を重ね県民運動にまで育てられないか。もうすぐ夏休みを迎える小中学生たちに負けないよう、この夏の知事の宿題としてがんばります。
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