ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事のホームページ - 知事の発言集 - 知事の窓 > 知事の発言集 - 知事の窓 - 1999年秋季号
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天高く馬肥ゆる秋。食べ物が一段とおいしい季節になってきました。石川には他県に誇れる食材がふんだんにあります。新鮮で栄養満点な「地物」の農産物やお魚を、たくさん召し上がってほしいと思います。
ところで、今年7月、環境政策や繊維産業の実情を見聞するため、ルクセンブルグやドイツなどのヨーロッパ各国を回ってきました。各地でいろいろと地元料理を食べましたが、やっぱり日本人ですね。お米と醤油(しょうゆ)が恋しくなり、パリではすし屋へ。そして入ったのが、オペラ座にほど近い繁華街にあるお店で、名前が何と「SUSHI NOTO(スシ ノト)」。
経営者は穴水町出身の方で、パリ店はロンドン店に次いで、昨年6月にオープンしたとのこと。一階には、日本でおなじみの回転ずしのコーナーがあり、機械はもちろん石川県内メーカーのものでした。
すしは、欧米では健康食として定着し、同店では、お客の9割がフランス人や外国人で、日本人は1割だとか。さらに、回転ずしというカジュアルさと手ごろな料金がうけて、昼食や夕食の時間帯には、空席待ちの列ができる人気ぶりです。
また、話は変わりますが、ヨーロッパで開かれる国際食品見本市に、県食品協会が毎年のように出展しています。そこでも、和菓子や味噌、加工食品がバイヤーの関心を集め、実際の取引に発展するケースが珍しくありません。
「こんなローカルなものが」と思うモノでも、消費者ニーズをしっかりとつかんでいれば、世界中がマーケットになり得る時代です。暮らしのベースはローカルでも、発想と行動はグローバルに。造語になりますが、「グローカル」を合言葉に、お互い頑張っていきたいですね。
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