緊急情報

閉じる

現在、情報はありません。

ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和7年第1回県議会定例会) - 令和7年3月6日 -

印刷

更新日:2025年3月6日

ここから本文です。

議案説明要旨(令和7年第1回県議会定例会) - 令和7年3月6日 -

内容

本日、追加提案をいたしました令和六年度一般会計補正予算及び特別会計補正予算につきまして、その大要をご説明申し上げます。

先月二十八日に使用決定された国の予備費において、能登の創造的復興に必要となる施策に幅広く活用できる自由度の高い交付金として、新たに「能登創造的復興支援交付金」が創設され、本県に五百億円が交付されることとなりました。基金への積立てが可能とされるほか、特例的に補助率が原則三分の二となるなど、本県の要望に配慮いただいたところであります。石破総理をはじめとする政府関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

この交付金と復興基金を車の両輪として活用し、能登の創造的復興に向けた取組を加速してまいります。まずは、交付金の一部を生業再建や被災地の雇用対策に係る今年度の県事業に活用するとともに、残余については、能登復興応援基金に積み立て、来年度以降、複数年度にわたって県や被災市町の事業に活用してまいります。

今後、被災市町と丁寧に意見交換を行い、市町への配分割合、具体の事業等について検討を進め、六月議会以降に順次取り崩して予算化してまいります。

今回の補正予算は、今ほど申し述べた国の予備費への対応のほか、今年度の最終補正となることから、各事業の執行状況を精査し、整理したところであります。

歳入につきましては、県税収入について、製造業を中心とした堅調な企業業績を反映し、法人関係税を中心に現計予算を上回る見込みであることから、実質県税ベースで百六十一億円余を増額補正いたします。また、地方交付税についても、国の補正予算により追加交付されたことから、四十九億円余を増額補正いたします。

歳出につきましては、道路除雪費について、この冬は、石川県内に三度にわたり「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されるなど、各地で大雪となっていることを踏まえ、二十六億四千万円を追加計上し、過去最大となる三十三億円を確保することといたしました。

能登の復興を応援する方々からの寄附金については、ロックユニット「COMPLEX」をはじめ、県内外から多額の寄附金が寄せられており、今般、六億円余を能登復興応援基金に積み立てることといたしました。来年度以降に順次取り崩し、被災地の復興活動を支援するなど、有効に活用してまいります。

地方交付税については、県税収入の増加により超過交付となっている分及び臨時財政対策債の償還財源として追加交付された分について、来年度から複数年度にわたり減額精算されることに備え、地方交付税精算勘定への積立てを行うことといたしました。

被災事業者の資金繰りを支援するために創設した、信用保証料の免除に加え、当初五年間無利子、六年目以降も最長十年目まで低利に抑える手厚い融資制度については、今年度に多額の融資の実行が見込まれることから、信用保証料や利子に係る後年度の県負担に備え、「中小企業金融支援基金」への積立てを行うことといたしました。

道路、河川等の災害復旧事業費については、今年度当初予算の編成時において、被害の全容が明らかではない中、想定し得る最大限の事業費を計上したところであり、今般、年度内の執行見込み等を踏まえ、減額整理を行うことといたしました。減額した予算については、工事の進捗等を踏まえ、来年度以降、順次計上してまいります。

このほか、入札執行後の残額等の精算整理、事務的経費の節減などにより不用額が生じたものについて、減額整理を行ったところであります。

県債残高につきましては、地震・豪雨への対応などにより、多額の県債の発行を余儀なくされており、前年度を上回る見込みとなりました。

財政調整基金につきましては、今年度は百十五億円を、来年度も二十五億円を取り崩すことにより、来年度末の残高が二十八億円と、地震前に比べて極めて低い水準となる見込みでありましたが、今般、県税収入の増額補正など、歳入・歳出の整理を行った結果、今年度の取崩しを三十五億円取りやめることといたしました。

これにより、来年度末の残高は六十三億円となる見込みであるものの、依然として、地震前の半分に満たない水準であります。今後、社会保障関係経費などの増加に加え、復旧・復興に多額の県債の発行が見込まれ、将来的に公債費が県財政を圧迫することが懸念されます。このため、国に必要な財政支援を求めるなど財源の確保に努めるとともに、事業の選択と集中を図るなど、歳入歳出両面での努力を重ね、持続可能な財政運営に努めてまいります。

以上が、今回の一般会計補正予算の大要であり、総額で二千二百六十八億八千九百万円余の減額となっており、このうち、地震・豪雨に係る予算は二千三百五十二億四千三百万円余の減額となっております。補正後累計は、当初提案いたしました令和六年度第一次三月補正予算と合わせ、一兆二千二百四十九億八千四百万円余となっております。

繰越明許費につきましては、今回、二千十億八千八百万円余を追加計上し、補正後累計では三千三百九十二億八千八百万円余となっております。

また、十六の特別会計及び事業会計においても、所要の補正を行っております。

金沢競馬につきましては、今年度も好調な売上を維持しており、十三年連続の黒字となる見通しであります。黒字分については、きゅう舎の建替えを着実に進めていくため、公営競馬特別会計の施設整備基金に積み立てるとともに、一千万円を一般会計に繰り入れることといたしました。

本年を「復興元年」と位置づけ、地震と豪雨からの本格的な復旧と創造的復興、さらには「幸福度日本一の石川県」の実現に向けた石川県成長戦略の具現化に向け、県議会のご意見や県民の声をしっかりと受け止め、私が先頭に立ち、全力を傾注してまいります。

以上をもちまして、私の説明を終わりますが、なにとぞ慎重ご審議のうえ、適切なるご決議あらんことをお願いいたします。

ページの先頭へ戻る

 

 

記者会見の要旨一覧へ戻る

 

お問い合わせ

所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報はお役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

同じ分類から探す