議案説明要旨（平成30年第3回県議会定例会） - 平成30年5月29日 - 6.「少子高齢化を見据えた希望と安心の社会づくり」について

◎6月補正予算について

  6.「少子高齢化を見据えた希望と安心の社会づくり」について

   第六は、「少子高齢化を見据えた希望と安心の社会づくり」についてであります。

  人口の自然減対策の根幹をなす少子化対策につきましては、結婚から妊娠・出産、子育てまでの切れ目のない支援の充実に取り組んでいるところであります。

  結婚を希望する若者に対する支援については、従業員への出会いの機会の提供に取り組む企業を「いしかわ婚活応援企業」として認定する制度を創設し、これまでに当面の目標である百社を大幅に上回る百七十一社を認定したところであります。今年度からは新たに、複数の認定企業が合同で開催する交流会のマッチングを図るなど、意欲ある企業の取り組みを、さらに後押ししてまいります。

  加えて、結婚の際の経済的負担の軽減を図るため、披露宴などの結婚費用等について、割引や特典を受けることができる「石川しあわせ婚応援パスポート制度（婚パス）」を創設することとし、本年秋頃からの実施に向けて準備を進めてまいります。

  ワークライフバランスの推進につきましては、一般事業主行動計画の策定義務を国に先駆けて拡大し、これまでに、対象となる従業員五十人以上の企業のうち、九割を超える企業で計画が策定されております。今般、取り組みの裾野の拡大を図るため、「いしかわ子ども総合条例」を改正し、計画策定の対象を、全国に先駆けて、従業員が二十人を超える企業にまで拡大することといたしました。新たに対象となる企業には、積極的に取り組みを進めていただきたいと考えており、社会保険労務士を派遣するなど、計画の策定をきめ細かく支援して、数年後に義務化する方向で検討しております。

  介護・福祉人材の確保につきましては、福祉人材センター「福サポいしかわ」において、ハローワークと連携したきめ細かなマッチングに努めてきたところ、昨年度の就職件数は、前年度から倍増となった平成二十八年度をさらに上回る三百七件となりました。今後とも、積極的に出張相談を実施していくほか、新たに、業種を特定せずに仕事を探している方々に福祉分野への就職を促すため、福祉の仕事を分かりやすく紹介する入門セミナーを開催するなど、ハローワークとの連携を一層強化してまいります。

  健康寿命の延伸に向けた県民の健康づくりにつきましては、中小企業の「健康経営」を推進するため、経営者の意識啓発から、職場における実践活動への支援、優れた活動を行う企業の表彰制度の創設など、全国でもトップクラスとなる総合的な支援を行うこととし、従業員の健康づくりに積極的に取り組む企業を後押ししてまいります。

 

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