ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和元年第3回県議会定例会) - 令和元年6月11日 -2.「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」について
ここから本文です。
第二は、「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」についてであります。
国立工芸館の移転整備につきましては、本年秋の建物の完成に向けて、旧陸軍の第九師団司令部庁舎及び金沢偕行社を移築・活用する木造部分の組み立て作業を進めているところであります。日本海側初の国立美術館にふさわしい施設となるよう、引き続き、独立行政法人国立美術館や金沢市と連携し、東京オリンピック開催前の開館を目指し、準備を進めてまいります。
伝統産業工芸館につきましては、国立工芸館の移転により、「工芸館」という名称を有する施設が近接して存在することとなるため、訪れる方に分かりやすい通称を付けることとし、来月から公募を開始いたします。有識者からなる検討委員会を設置し、ご意見もお聞きしながら、来年の年明け早々には決定し、広く周知していきたいと考えております。
金沢城公園の鼠多門・鼠多門橋につきましては、去る四月に鼠多門の上棟式を終えるとともに、尾山神社側の橋脚と橋桁を設置し、鼠多門橋の骨格が現れたところであります。また、鼠多門の復元工事に使用する壁板や平瓦への寄進については、予定よりも早く目標の数に達したことから、この夏にも、名前やメッセージを記入いただく記名会を開催することとしております。引き続き、東京オリンピック開催前の完成に向けて、鋭意、復元整備を進めてまいります。
門と橋の完成に伴い形成される「加賀百万石回遊ルート」につきましては、昼はもとより夜の観光コースとしても楽しんでいただけるよう、沿線の建造物や石垣にライトアップを施すこととしております。現在、専門家から助言をいただきながら準備を進めているところであり、都心部の夜間の賑わい創出に向け、しっかりと取り組んでまいります。
来年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催に加え、国立工芸館のオープン、鼠多門・鼠多門橋の完成と「加賀百万石回遊ルート」の形成、「国際北陸工芸サミット(仮称)」の開催により、外国人をはじめとした観光客のさらなる増加が見込まれます。
このため、先般、部局横断の連絡会議を立ち上げ、兼六園周辺文化の森に集積する文化施設の連携を強化し、本県ならではの多彩な文化イベントを切れ目なく展開していくための諸準備を進めているところであります。本年度は、外国人向けの体験イベントや通訳付きガイドツアーを試行的に実施するなど、外国人の受け入れ態勢の強化を図ることとしており、本県が誇る豊かな文化の発信に向けて、全庁を挙げて取り組んでまいります。
金沢城復元の総仕上げともいえる二の丸御殿につきましては、「表向」の復元整備の可能性は大きいとの「二の丸御殿調査検討委員会」の中間とりまとめを踏まえ、復元を前提とした調査を実施しているところであります。加えて、史跡である金沢城の保存・活用のマスタープランともいえる「金沢城保存活用計画」の策定に向け、文化庁との協議をスタートさせたところであります。引き続き、本年秋に予定されている最終報告に向けて、しっかりと取り組んでまいります。
新たな県立図書館につきましては、建物本体の実施設計が完了し、本年秋には、建設工事に着手したいと考えております。今後とも、「文化立県・石川」の「新たな知の殿堂」にふさわしい図書館となるよう、ハード・ソフト両面において様々な工夫を凝らしながら、着実に整備を進めてまいります。
本県の音楽文化の発信につきましては、先のゴールデンウィーク期間中に第三回目となる「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」を開催し、三年連続で十一万人を超える多くの皆様方にご来場いただきました。石川の春を彩る音楽祭として定着してきたものと考えており、今後とも、「楽都」の名にふさわしい多彩で魅力的なプログラムを充実させ、より一層親しんでいただけるよう努めてまいります。
東京二〇二〇オリンピック聖火リレーにつきましては、先日、ルートの概要が発表され、本県においては、来年六月一日及び二日に県内全ての市町を巡るとともに、聖火ランナーについては、今月から順次公募されることとなりました。聖火リレーは、競技会場のない本県が東京オリンピック・パラリンピックに参加できる貴重な機会であることから、県民の皆様方が大きな感動を分かち合えるよう、全県一丸となり盛り上げを図ってまいります。
東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致につきましては、今般、木場潟カヌー競技場において、ノルウェーとスロベニアのカヌー代表チームが、また、穴水町において、ロシアのテコンドー・パラテコンドー代表チームが、事前合宿を行う見通しとなりました。このうち、ロシアのテコンドー代表チームについては、本年九月に千葉県で開催される世界大会の直前に合宿を行うことが決定いたしました。今後とも、市町や競技団体と連携し、受け入れに万全を期してまいります。
県民へのスポーツの普及につきましては、全国で初めてスポーツを「する」、「みる」、「ささえる」の三つの活動でポイント化し、活動の度合いに応じて特典を得られる「いしかわスポーツマイレージ事業」を本年三月よりスタートいたしました。現在、参加者が約九千人となり、目標の一万人に向けて順調に増加しております。今後とも、県民の皆様方が本事業を通じてスポーツに親しんでいただけるよう、しっかりと取り組んでまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す