ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和2年第1回県議会定例会) - 令和2年3月5日 -
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本日、追加提案をいたしました令和元年度一般会計補正予算及び特別会計補正予算につきまして、その大要をご説明申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症につきましては、全国的な流行を早期に終息させるための重要な時期を迎えております。本県でも複数の感染者が確認されていることから、感染拡大の防止は県政の喫緊の課題であるとの認識のもと、あらゆる対策を講じているところであります。
まず、安倍総理からの要請を受け、先月二十七日から本県主催の大規模なイベントを延期又は中止するとともに、去る二日から全ての県立学校を一斉に臨時休校としているところであります。
また、県内におけるウイルスの検査体制のさらなる強化を図るため、検査機器を増設するとともに、保健所で使用する防護具を追加で配備することといたしました。加えて、県内全域で医療提供体制を早急に拡充するとともに、いわゆる感染症法に基づく医療費の公費負担に係る予算を措置するほか、県民の皆様方に手洗いや咳エチケットの徹底などを周知することとしております。
さらに、この感染症の拡大により影響を受ける県内企業を支援するため、資金繰り支援を一層拡充することといたしました。具体的には、今後、資金繰りに支障が生じる中小企業が増加する場合に備え、この一カ月間で事態が深刻化したことから、本県の経営安定支援融資の適用要件について、売り上げ減少率の判断期間を直近一カ月に短縮するとともに、貸付利率を県制度融資の中で最も低い水準にまで引き下げることといたしました。
県民の皆様方におかれましては、改めて、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染症対策に努めるとともに、冷静に対応いただくようお願い申し上げる次第であります。県としては、引き続き、感染拡大の防止に向けて、迅速かつ適切な対策に全庁を挙げて取り組み、県民生活の安全・安心の確保に万全を期してまいります。
白山白川郷ホワイトロードにつきましては、一昨年に崩落した斜面の復旧工事を鋭意進めてきたところでありますが、先月二十四日、隣接する斜面で新たな崩落が発生いたしました。これを受け、今月中旬からボーリング調査や復旧工事に取りかかり、五月下旬を目途に利用者の安全を最優先に通行開始時期を判断することとしております。白山白川郷ホワイトロードは、交流人口の拡大に資する重要な広域観光道路であることから、一日も早い復旧に向け全力で取り組んでまいります。
さて、今回の補正予算は、先に申し述べた新型コロナウイルス感染症や白山白川郷ホワイトロードの斜面の崩落への対応のほか、本年度の最終補正となることから、各事業の執行状況を精査し、整理いたしたところであります。
歳出につきましては、北陸新幹線の建設費負担金について、新幹線施設の貸付料が当初の見込みを上回って配分されたことから、百二十一億円余を減額いたしました。
このほか、道路の除雪に必要な予算を計上するとともに、職員費の減額をはじめ、事務的経費の節減や入札執行後の残額、災害復旧事業費や貸付金等の精算整理などにより不用額が生じたものについて、減額整理を行ったところであります。
歳入につきましては、県税収入について、全国的な輸入総額の減少により地方消費税清算金が減収となるものの、法人関係税を中心に現計予算を上回る見込みであることから、実質県税ベースで九億円余を増額補正することといたしました。
これらの結果、県債の繰上償還などのため、五十一億円余を予定していた県有施設整備基金の取り崩しを取り止めることといたしました。
以上が、今回の一般会計補正予算の大要であり、総額で二百五十五億五千六百万円余の減額補正となっており、補正後累計は、当初提案いたしました第一次三月補正予算と合わせ、五千七百二億七千五百万円余となっております。
繰越明許費につきましては、今回、四百六十四億三千五百万円余を追加計上し、補正後累計では五百六十一億三千六百万円余となっており、年度の端境期にあっても切れ目なく事業が実施され、平準化を図ることができるものと考えております。
また、十六の特別会計及び事業会計においても、所要の補正を行っております。
県債残高につきましては、新規発行の抑制や繰上償還の実施などにより、臨時財政対策債を除いた、いわゆる通常債の残高を十七年連続で前年度を下回る水準に抑制したところであり、県債残高の総額は六年連続で前年度を下回ることとなりました。
以上をもちまして、私の説明を終わりますが、なにとぞ慎重ご審議のうえ、適切なるご決議あらんことをお願いいたします。
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