ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成30年第1回県議会定例会) - 平成30年1月30日 - 「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」について
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第二は、「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」についてであります。
金沢港につきましては、本年のクルーズ船の寄港は、欧米のラグジュアリー船が過去最高の二十三本となるほか、十万トンを超える大型クルーズ船が過去最高の七本となるなど、日本海側トップクラスとなる四十五本が予定されております。また、寄港する船会社については、新たに就航する二社を含め、クルーズ船の誘致に本格的に取り組み始めた平成二十四年の倍以上の十社となる見込みであります。金沢港がクルーズの拠点として飛躍するためには、多くの船会社を誘致し、安定的なクルーズを提供する体制を強化することが重要であり、引き続き、海外のクルーズ見本市への出展など、誘致活動に積極的に取り組んでまいります。
また、昨年のコンテナ貨物の取扱量は、六万四千三百本余となり、二年連続で過去最高を更新いたしました。現在、整備を進めている二基目のガントリークレーンは、本年四月から稼働させ、荷役作業の強化を図るほか、引き続き、荷主企業に対して金沢港利用への転換を促すとともに、官民一体となった積極的なポートセールスを展開し、貨物量のさらなる確保に努めてまいります。
金沢港の機能強化整備につきましては、現在、東部工業用地の造成工事を進めているところであります。本年三月には、新たなコンテナ上屋の建設に着手するほか、国直轄による無量寺岸壁の水深十メートル化事業に合わせて、来年度には、無量寺ふ頭と戸水ふ頭の間の船だまりの埋め立て工事に着手することとしております。引き続き、東京オリンピック・パラリンピックの前年度までの完成を目指し、スピード感をもって整備を進めてまいります。
七尾港につきましては、国内の住宅着工戸数が好調に推移していることを追い風に、さらなる木材輸入の拡大を図るため、北米材、北洋材の取り扱いの拡大に向けたトライアル輸送を実施するなど、木材物流の総合拠点港を目指し、取り組みを進めてまいります。
国内誘客につきましては、JRと北陸三県等が連携し、首都圏をはじめとした三大都市圏等において、年間を通じた切れ目のない誘客キャンペーンを展開するとともに、関西・中京圏については、JAFと連携し、マイカー利用者にターゲットを絞った情報発信を実施するなど、さらなる誘客の拡大を図ってまいります。また、東北からの誘客を図るため、JR主要駅や主要郵便局において観光PRを実施するほか、宮城県と連携し、東北と北陸を結ぶ双方向の直通新幹線の運行実績を積み重ね、将来の定期便化につなげてまいりたいと考えております。
海外誘客につきましては、昨年の兼六園の外国人入園者数が五年連続で過去最高となったところであり、引き続き、北陸新幹線の沿線自治体や交通事業者と一体となって、新たなゴールデンルートの定着促進を図ってまいります。加えて、世界最大の動画サイトを活用して、本県の海外向けPR映像を欧州やシンガポールに配信し、海外における本県のさらなる認知度の向上に取り組んでまいります。
小松空港につきましては、国内線は、羽田便をはじめとする六路線すべてにおいて、前年の利用者数を上回っており、好調に推移しております。羽田便については、新幹線開業後の減少傾向から本年度は増加に転じており、引き続き、市町や福井県と連携し、企業の利用頻度に応じて特典を付与するキャンペーン等により、ビジネスでの利用を働きかけるとともに、観光需要の喚起に向け、旅行商品の造成支援や福井県におけるPRなどに取り組み、一層の利用者の確保を図ってまいります。
国際線については、過去最高となった前年を上回る利用状況で推移しているところであります。ソウル便、上海便については、引き続き、各路線の特長を活かした利用促進を図るとともに、台北便については、今月十八日から、小松空港では初めてのLCCとなるタイガーエア台湾が週二便で就航し、また、エバー航空については就航十周年の節目を迎えることから、一層の需要拡大に向けて、インバウンド・アウトバウンド双方の利用促進に取り組み、北陸地域と台湾との交流の促進につなげてまいります。
新規路線の誘致に向けては、本年春の香港チャーター便は、昨年に比べて四便増となる二十六便が運航され、さらに、機材が大型化されることにより、昨年の二倍を超える座席数となる予定であります。また、タイについても、来月、二年ぶりとなる双方向チャーター便が四便運航されます。これらのチャーター便を支援することにより、実績を積み上げ、引き続き、県議会や福井県と連携しながら、航空会社への積極的な働きかけを行ってまいります。
国際貨物便については、シルクウェイ・ウエスト・エアラインズ社の貨物便が定期便化され、今月十四日に初便が就航したところであり、小松空港のさらなる国際物流拠点化に向けて、引き続き、利用促進に努めてまいります。
今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。
のと里山空港につきましては、開港十五年目の搭乗率は、例年を上回る水準で推移しているところでありますが、引き続き、気を緩めることなく、目標搭乗率の確実な達成に向けて、能登の祭りや魅力ある食を活用した旅行商品の造成を支援し、首都圏からの誘客を図ってまいります。また、地元利用を促進するため、地元市町や関係団体と一体となって、「マイ空港意識」のさらなる向上に努め、首都圏と地元双方において、利用者の一層の上積みを図ってまいります。
道路網の整備につきましては、「ダブルラダー輝きの美知」構想に基づき、のと里山海道の四車線化、金沢外環状道路海側幹線、加賀海浜産業道路など、広域道路ネットワークの整備を推進しているところであります。このうち、珠洲道路の珠洲市飯田町から野々江町間については、本年七月に供用し、かほく東西幹線道路の一期区間については、来年春に供用することとしております。
並行在来線対策につきましては、昨年十一月に、金沢以西延伸に向けた検討の基礎資料となる旅客流動調査を実施したところであり、今後、調査結果も踏まえ、IRいしかわ鉄道と連携し、具体の検討を進めてまいります。また、先月には、福井県との間で、事務レベルでの「並行在来線連絡調整会議」を立ち上げ、県境を跨ぐ利用者の利便性の確保などの課題について、両県で連携を図りながら対応してまいります。
北陸新幹線沿線の景観対策につきましては、金沢以西区間は、トンネルがほとんどない、いわゆる「明かり区間」であり、新幹線の車窓から望む加賀平野の田園風景や霊峰白山などは、本県を代表する眺望景観であります。こうした新幹線沿線の景観を保全するため、景観審議会の意見を踏まえ、来年度から、沿線の両側から一定距離の範囲内において、北陸自動車道やのと里山海道などと同様に、景観を阻害する屋外広告物の規制の強化を図りたいと考えております。
能登への誘客につきましては、本年は、能登立国千三百年の節目の年であることから、地元市町と連携し、能登の魅力を満載した新たなガイドブックを、ゴールデンウィーク前に発行することとしております。また、これまで夏・冬の年二回で開催してきた能登ふるさと博については、通年で開催することとし、新たに、特別公開される能登の秘宝を巡るツアーを開催するなど、充実を図ることといたしました。
また、のとじま水族館の老朽化した回遊水槽のリニューアル工事については、ゴールデンウィーク前の完成を目指し、整備を進めているところであります。リニューアルにあたっては、広く全体を観覧できる一体型の大型水槽とし、魚群を間近に観察できるドームを設置するほか、日本海側の水族館では初めてとなるプロジェクションマッピングの常時投影により、能登の海中を散歩しているかのような臨場感を演出することとしております。今回のリニューアルを機に、「のと海遊回廊」という名称を付け、県内外に積極的にPRを行ってまいります。
以上
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