議案説明要旨（平成30年第1回県議会定例会） - 平成30年1月30日 - 「安全・安心と豊かな里山里海に包まれる環境づくり」について

◎ 主な施策の概要について

7.「安全・安心と豊かな里山里海に包まれる環境づくり」について

    第七は、「安全・安心と豊かな里山里海に包まれる環境づくり」についてであります。

    白山の火山防災対策につきましては、登山届の提出義務化の周知啓発や、スマートフォンを活用した登山届システムなどの環境整備に努めてきた結果、登山届の提出人数は、石川県側の登山者全体の九割に当たる約四万四千人となったところであります。今後とも、白山市などの関係機関と連携・協力し、登山届の一層の提出促進に取り組んでまいります。

    近年、全国各地で集中豪雨による被害が多発し、本県においても、昨年六月以降、県内各地で河川の氾濫や避難勧告等の発令が相次ぎました。こうした状況を踏まえ、水害時の「逃げ遅れゼロ」を目指し、大規模洪水が発生した際に、堤防の決壊を遅らせ、住民の避難時間を確保するため、河川堤防の上部を舗装し強化する対策を、来年度から三年計画で進めていくことといたしました。

    新県立中央病院に導入するドクターヘリにつきましては、運航調整委員会において、具体の出動基準の設定や、救急患者の引き継ぎ場所となるランデブーポイントの選定など、鋭意、検討を進めているところであり、本年夏頃には実機を用いた訓練を行うこととしております。また、先月、ドクターヘリ導入のためにいただいた寄附金を活用し、ヘリに搭載する医療機器等を購入することとしており、本年秋頃の運航開始に向け、準備に万全を期してまいります。

    本県における昨年の交通事故の死者数は、統計データのある昭和三十一年以降で最小となる三十四人となり、第十次石川県交通安全計画の目標値である四十人以下を達成いたしました。一方で、交通事故死者数に占める高齢者の割合が高い傾向が続いていることから、高齢者の交通事故防止を最重点課題に位置づけ、引き続き、総合的・効果的な対策を講じてまいります。

以上

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