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ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和2年第1回県議会定例会) - 令和2年2月25日 - 2.「個性と魅力あふれる文化と学術の地域づくり」について

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更新日:2020年2月28日

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議案説明要旨(令和2年第1回県議会定例会) - 令和2年2月25日 - 2.「個性と魅力あふれる文化と学術の地域づくり」について

主な施策の概要について

2.「個性と魅力あふれる文化と学術の地域づくり」について

  第二は、「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」についてであります。

国立工芸館につきましては、来月末の完成に向け、展示ケースの設置工事や外構工事を進めているところであり、四月からは、本多の森公園の新たな夜の魅力として建物のライトアップを行うこととしております。また、五月には、昨年好評を得た建物見学ツアーを昼に加え夜も開催することとしており、東京オリンピック開催前の開館に向け、さらなる気運の醸成を図ってまいります。

四月には独立行政法人国立美術館の職員が常駐し、移転作品の搬入や開館記念特別展の準備に取りかかることとされており、引き続き、国立美術館や金沢市と連携し、日本海側初の国立美術館にふさわしい施設となるよう、諸準備を進めてまいります。

金沢城公園の鼠多門・鼠多門橋につきましては、鼠多門の屋根や壁の仕上げの工事を進めているところであり、鼠多門橋については、先般、尾山神社側と金沢城公園側がつながったところであります。五月末には、工事用の囲いを取り払い、門と橋が姿を現す予定となっており、引き続き、東京オリンピック開催前の完成に向けて、鋭意、復元整備を進めてまいります。

加賀百万石回遊ルートにつきましては、外国語にも対応した案内サインや多様なニーズに即したモデルコースなどを設けることにより、県民の皆様方はもとより多くの観光客に、ルート周辺に集積する本県の質の高い文化の魅力を堪能していただきたいと考えております。また、新たに鼠多門・鼠多門橋をライトアップするとともに、金沢城公園のライトアップを拡充し、尾山神社のご協力もいただきながら、ルート一帯で夜の賑わいを創出してまいります。

「国際北陸工芸サミット(仮称)」につきましては、文化振興のみならず産業振興の観点も踏まえ、「生活の中で活かす工芸」をテーマに、九月から十二月にかけて開催いたします。国際シンポジウムや世界有数の国立の工芸館であるハンガリー・ブダペスト国立工芸美術館のコレクション展、北陸三県の人間国宝及び日本芸術院会員の方々全員の作品を展示する「北陸三県名品展」を初めて開催するほか、国内外のバイヤーとの商談会や県産食材を使った料理や地酒を伝統的工芸品の器で味わっていただく食文化提案会などを実施いたします。平成二十九年に富山県を皮切りにスタートした一連の工芸サミットの掉尾を飾るにふさわしいものとなるよう、諸準備に万全を期してまいります。

本県文化の魅力の発信につきましては、これまで季節ごとに開催してきた兼六園周辺文化の森ミュージアムウィークを拡充し、新たに「加賀百万石文化めぐり」として、本県ならではの多彩な文化イベントを年間を通して切れ目なく展開することといたしました。

特に、国立工芸館が開館し東京オリンピックが開幕する七月から、「国際北陸工芸サミット(仮称)」が終了する十二月にかけて、国立工芸館の開館記念特別展に加え、県立美術館や歴史博物館においても大規模な展覧会を開催し、本県が誇る豊かな文化の魅力を強力に発信していくこととしております。加えて、兼六園周辺文化の森に集積する文化施設において、外国人から関心が高い体験と解説を組み合わせた本物志向の文化体験を提供することにより、外国人への対応を充実してまいります。

金沢城復元の総仕上げともいえる二の丸御殿の整備につきましては、これまで、「二の丸御殿調査検討委員会」から示された、政務や儀礼の場であった「表向」の復元整備の可能性は大きいとの中間とりまとめを踏まえ、復元を前提とした調査・検討を進めてまいりました。

こうした中、昨年、江戸後期に再建された御殿の室内装飾を詳細に記録した資料が新たに確認されました。全国的にみても価値の高い史料であり、これらを踏まえ、調査検討委員会において復元の可能性をご検討いただいたところ、今月四日、「表向」の復元整備を進めることは可能との報告がなされました。

これは復元整備を進めていく上で、大きな拠り所となるものと受け止めており、「表向」の復元を目指し、まずは来年度から、復元整備に向けた基本方針の策定に取りかかるとともに、江戸後期の御殿の遺構を確認するための埋蔵文化財調査を進めることとしております。

これまでは、復元の可能性について調査・検討を進めてきたところでありますが、調査検討委員会において一定の結論が得られたことから、今後は、復元を目指した取り組みを進めてまいりたいと考えております。

また、本年度から、史跡金沢城の保存・活用のマスタープランともいえる「金沢城跡保存活用計画」についても策定作業に着手しており、二の丸御殿の復元整備を盛り込んだ計画として、本年秋にとりまとめたいと考えております。

国民文化祭につきましては、新幹線県内全線開業年となる令和五年秋の開催に向け、本県での平成四年大会の検証や先催県の取り組み内容の調査を進めているところであります。来年度は、有識者等のご意見をいただきながら基本構想を策定することとしており、こうした開催に向けた準備を行うため、県民文化スポーツ部に「国民文化祭準備室」を設置することといたしました。今後とも、市町や文化団体などの関係機関と緊密に連携しながら、「県民総参加による石川ならではの国民文化祭」を目指してまいります。

新たな県立図書館につきましては、県内各地から多くの方々にご来館いただき、賑わいあふれる図書館を目指しているところであります。

具体的には、近年開館した都道府県立図書館ではトップクラスとなる約三十万冊の図書を開架するとともに、利用者の関心の高い十二のテーマごとに、七万冊もの規模で本をまとめて並べるなど、本を選びやすくする工夫を講じることとしております。また、本や資料で習得した知識を実際に体験し、より一層の理解を深めていただけるよう、ものづくりや食文化の体験を行うスペースを図書館と一体で設けることとしており、こうした読書と体験を連動して提供する取り組みは、全国でも類を見ないものであります。さらには、利用者のニーズに対応した多様な閲覧席を配置するほか、カフェを設置することとしており、本年度中にも事業者の公募を開始いたします。

今後とも、多くの県民の皆様方にご利用いただけるよう、ハード・ソフト両面において創意工夫を凝らしながら、鋭意、整備を進めてまいります。

東京二〇二〇オリンピック聖火リレーにつきましては、本年六月一日及び二日に県内十九市町全てを聖火が巡ることとなっております。

また、聖火リレーを盛り上げるため、金沢市出身でロンドンオリンピック柔道競技女子五十七キログラム級の金メダリストである松本薫氏と、能登を舞台としたNHK連続テレビ小説「まれ」に出演された女優の常盤貴子氏を最終ランナーとし、聖火をゴールにつないでいただくこととしております。

加えて、ゴール地点で開催する聖火到着式では、年齢要件によりランナーに応募できなかった小学生たちが最終ランナーをお出迎えするとともに、地元の皆様方が伝統芸能を披露するなど、県民挙げて聖火リレーを盛り上げることとしております。

県民の皆様方が大きな感動を分かち合うことができるよう、引き続き、準備に万全を期してまいります。

東京二〇二〇パラリンピック聖火リレーにつきましては、本県では八月十七日に、特別支援学校で児童・生徒による採火を行い、これらを県庁前の県民広場に集め、聖火リレーの開催地である東京へ送り出す聖火フェスティバルを市町とも連携して開催いたします。

特別支援学校の代表生徒には、県民広場でのパラリンピアンとの出立宣言に加え、東京での集火式や聖火リレーにも参加していただくこととしており、全国で唯一、特別支援学校の生徒が、県内での採火から東京での聖火リレーまで一貫して参加することにより、「共生社会の実現」を目指すパラリンピックへの気運を高めてまいります。

東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致につきましては、競技団体や地元市町のご尽力により、現時点で全国トップクラスとなる、十競技、延べ二十四カ国が本県での事前合宿の意向を示しているところであり、引き続き、受け入れに万全を期してまいります。

昨年のラグビーワールドカップや本年の東京オリンピック・パラリンピックなど、世界的なスポーツイベントが相次いで日本で開催され、スポーツに対する関心が高まっているところであります。これを本県スポーツの振興につなげるため、本年より四月の第四日曜日を「いしかわ県民スポーツの日」とし、県民の皆様方が一年を通じてスポーツに親しむキックオフの日としたいと考えております。

当日は、記念イベントを開催し、オリンピック・パラリンピック競技の体験教室などを実施するとともに、市町のご協力をいただき、県や市町のスポーツ施設で県民の個人利用を無料とすることとしており、こうした取り組みにより、本県スポーツの裾野のさらなる拡大を図ってまいります。

  以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

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