ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和7年5月17日~5月31日
ここから本文です。
◆トピックス◆
例年なら4月末のゴールデンウィークに開館している中宮展示館ですが、今年はここまで来る道中の雪が多く、除雪や安全面の注意から道が通れず、ようやくこの日開館することができました。今年は山雪だったようで、展示館の周辺でもあちこちに雪が残っていました。いつもと違う時期に開館したせいか、植物や生き物の流れがつかめずちょっと戸惑ってしまった開館でした。
外観(5月20日)
すでに若葉が青々としています
展示館前の川(5月18日)
雪解け水で水量は多いです
残雪(5月18日)
川の上流にはまだたくさんの雪が残っています
川向いの園地(5月18日)
ここにもまだ雪が残っています
よくお客様から「クマはいますか?」と聞かれますが、ここは山の中。もちろんクマはおります。むしろクマの住んでいるところに人間が来ているような場所です。目撃自体はあまりないのですが、この日展示館に来る道中、川を挟んだ場所で食事をしているクマがおり、通りすがりのお客様たちとしばらく観察しておりました。クマもこちらの存在には気づいているようでしたが逃げることもなく食事を続けていました。とは言ってもクマに注意することは大事です。今回は川を挟んで遠くにいたので大丈夫でしたが、もし道路にいた場合はすぐにご一報いただければと思います。「もしかしたら出てくるかも」という意識を持ち、もし見かけても騒がず、クマを驚かせず、冷静な対応をできるような心がけが大事ですね。
ツキノワグマ(5月20日)
真ん中の黒いもの
食事中のツキノワグマ(5月20日)
毎年この時期、展示館周辺ではオトシブミの揺籃があちこちに見られるようになります。この日はミズナラの木で一生懸命揺籃を作っているゴマダラオトシブミが観察できました。小さな虫が、葉の周りを歩いて歩測し、葉に切り込みを入れ、中に卵を産み付け、クルクルと器用に巻き、最後にはほどけないように葉を裏返して止めるという技まで持っているオトシブミ。きれいに折り目をつけ少しずつ巻いていく様子はまるで職人のようです。これはもう芸術ですね。
揺籃を作っているゴマダラオトシブミ(5月30日)
ゴマダラオトシブミの揺籃(5月30日)
この日の閉館間際。どこからともなく「ア~オ、ア~オ♪」という鳴き声が聞こえてきました。外に出て見てみると十羽以上のアオバトの群れが展示館の裏のオニグルミにやってくるではないですか。アオバトはたまに見ますが、このような集団で見るのは初めてでした。食べているのはオニグルミの雄花でしょうか。背景と同色ゆえなかなか見ることが難しいですが、いい光景が見られました。
アオバトの群れ(5月30日)
アオバトの雄(5月30日)
羽に赤紫色があります
アオバトの雌(5月30日)
羽は緑褐色
土、日、祝日はガイドウォークを実施中。ガイドさんの話を聞きながら観察路をまわります。気になる事、聞きたい事を気軽にたずねながら自然を楽しんでみてはいかがですか。
ガイドウォークの様子(2024年5月26日)
観察 |
カタクリ、ニリンソウ、ラショウモンカズラ、ミヤマキケマン、キランソウ、ムラサキサギゴケ、チゴユリ、フデリンドウ、フタリシズカ、オオバクロモジ、ミツバツツジ、ネコノメソウ、ヤマブキ、ユウシュンラン、タネツケバナ、ゴヨウアケビ、マムシグサ、ミズキ、スイバ、ヒメウツギ、タニウツギ、クルマバソウ、フジ、シャガ、ケナシヤブデマリ、ギンランなど |
---|
哺乳類 | ニホンザル、ツキノワグマ |
---|---|
鳥類 |
イヌワシ、カケス、オオルリ、ホオジロ、キセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、トビ、コゲラ、カワガラス、アオバト、オオアカゲラ、イワツバメ、ウグイス(鳴)、アカショウビン(鳴)、カッコウ(鳴)、ツツドリ(鳴)、ホトトギス(鳴)、ジュウイチ(鳴)、など |
爬虫類 | カナヘビ |
両生類 |
カジカガエル、モリアオガエル(鳴) |
昆虫 | ミヤマカラスアゲハ、ウスバシロチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キアゲハ、ルリタテハ、サカハチチョウ、シータテハ、ダイミョウセセリ、ミヤマセセリ、オオスズメバチ、マルハナバチ、ゴマダラオトシブミ、マヤサンコブヤハズカミキリ、エゾアオカメムシ、ツマジロカメムシなど |
その他 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
![]() ミヤマセセリ(5月30日) |
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す