ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和4年6月16日~6月30日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
この日、見回り中にふとミズナラの木を見るとウスモンオトシブミが揺籃(ようらん)を作っているところを観察する事ができました。揺籃はオトシブミの育成カプセルのようなもので、小さな体で大きな葉をクルクルと巻いて、その中に卵を一つ産みつけます。育った幼虫はその葉を食べ、蛹になり、羽化して成虫になって中から出てきます。その昔、思い人にさりげなく文を落として思いを伝えた、その文の入れ物に形が似ているところから名付けられた中々情緒のあるお名前。最後、お手紙を落とす所まで観察する事ができました。小さな体で葉を巻く技術は本当に見事です。
下に1匹、上に2匹いました
その内の2匹が重なって揺籃を作りました
時間にして約20分ほどで一つ完成
最後に作った揺籃を切り落とします
この日、お休みを利用して白山白川郷ホワイトロードの花の観察をしてきました。ホワイトロードでは山に登らないと見られないような花が車で行ける場所でも見られたりするので、この時期は花好きの方々に人気のスポットです。紅葉で有名な白山白川郷ホワイトロードですが、この時期もお勧めです。
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帰りにふと建物の壁を見ると何かがいる。よ~く見るとモリアオガエルでした。何だか痩せているのか分かりませんが、えらくほっそりしたモリアオガエル。まるでス〇イダー〇ンのようなはりつき方でした。はりつき方も体格もなんだかイケメンなモリアオガエルでした。
左上の壁にはりつく生き物
体が細いせいかやたらと肢が大きく見えます
観察していたナナフシモドキは見る見る間に大きくなりました。1匹目は約7cm、2匹目は約4cmまで成長しました。昆虫の成長の早さには驚かされます。
2匹目は約4cmまで成長
1匹目は約7cmまで成長
展示館周辺のミヤマハハソの木で毎年見られるアオバセセリとスミナガシの幼虫。今年も無事姿を確認できました。しかし、スミナガシの幼虫は数えるほど。少し心配になりました。その代わりアオバセセリの巣はあちこちで見る事ができました。アオバセセリは成長に応じて巣を大きく作り直していきます。今年は館内での観察はやめて、その場で観察する事にしました。
スミナガシの幼虫
スミナガシの幼虫
アオバセセリの幼虫(後ろの葉が巣)
少し成長したアオバセセリの巣と巣の中から顔を出す幼虫
スミナガシの幼虫(奥)とアオバセセリの幼虫
アオバセセリの巣。成長に伴って大きくしていきます
土、日、祝日はガイドウォークを実施中!無料ですので、気軽にご相談ください。
ガイドウォークの様子(6月18日)
観察できた 花 |
キヌタソウ、アカショウマ、ウマノミツバ、シロツメグサ、ハナニガナ、バイカウツギ、ナンテンハギ、オカトラノオ、エゾアジサイ、ダイコンソウ、キリンソウ、ナワシロイチゴ、イチヤクソウ、オオナルコユリ、ウメバチソウ、ヒメジョオンなど |
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哺乳類 | ニホンザル |
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鳥類 | イヌワシ、トビ、カワガラス、ヒヨドリ、キセキレイ、カケス、オオアカゲラ、コゲラ、ホオジロ、ホトトギス(鳴)、アオバト(鳴)、アカショウビン(鳴)、ツツドリ(鳴)など |
爬虫類 | ヤマカガシ、ニホントカゲ、カナヘビなど |
両生類 | カジカガエル(鳴)、モリアオガエル(鳴) |
昆虫 |
カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ウスバシロチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、サカハチチョウ、ミドリヒョウモン、ルリタテハ、アカタテハ、シータテハ、ヒオドシチョウ、ミスジチョウ、コミスジ、テングチョウ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、コチャバネセセリ、ヒメシジミ、ウラナミシジミ、ルリシジミ、ウスモンオトシブミ、ヒゲナガオトシブミ、コアオハナムグリ、トラハナムグリ、オオゾウムシ、キバラヘリカメムシ、ツノアオカメムシなど |
その他 |
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エゾアジサイ(6月18日)
バイカウツギ(6月19日)
ササユリ(6月22日)
オオナルコユリ(6月26日)
ヒオドシチョウ(6月18日)
コアオハナムグリ(6月18日)
コチャバネセセリ(6月18日)
アカゲラ(6月23日)
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