ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和6年9月1日~9月15日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
先月から気になっていたツキノワグマの動向。その後日中に駐車場に姿を現し茂みに隠れたり、トンネルの中で寝ていたりしていました。居て当たり前の山の中ではありますが、今までは日中に姿を見せたことほとんどがなく、出てきたクマが小さかったため親グマがいるかも‥という懸念もあり、しばらくの間駐車場と観察路を閉鎖させていただきました。
※現在は観察路へは行けるようになっています
クマがしたと思われる痕
観察路に落ちていたクマが折った木の枝
昨年生まれた卵から孵った“エダナナフシ”とお客様から預かった“ナナフシモドキ”。パッと見ほとんど同じに見えますが1ヶ所明確に違うところが。写真では分かりづらいですが触角の長さが全然違います。そして産む卵も全く違います。大きくなれば単体で卵を産みます。知れば知るほど不思議な昆虫です。
エダナナフシの触角は長い
ナナフシモドキの触角は短い
エダナナフシの卵は艶がある楕円形
木の実のようです
ナナフシモドキの卵
何かの種のようです
展示館の横にある機械室。ここには毎年必ずルリタテハが縄張りを張ります。個体は違うはずなのにもう10年以上前からこの場所を守っています。もしかしたら代々ここを守っている一族なのかもしれません。オニヤンマや他の蝶が近づくと追いかけます。今年は外壁の工事があるからどうかな‥と心配しましたが、ちゃんと今年も守っておりました。私たちはこの子を「機械室のルリさん」と呼んでいます。
資材の上に止まるルリタテハ
資材の上に止まるルリタテハ
ルリタテハ
先月高い木の枝に作られたキイロスズメバチの巣。今度は道路を挟んだ‥というか道路の歩道の下にもう一つ見つかりました。いろんな所に作りますね。しばらくはロープを張って様子をみることになりました。
※この蜂の巣は9月末に撤去しました
歩道の下に作られたキイロスズメバチの巣
まだ蜂がたくさんいます
しばらくの間観察路へは入れませんでしたが、展示館の周辺をガイドしておりました。
涼しくなり歩きやすい季節、ガイドさんと一緒に観察路を周ってみるのも楽しいですよ。
ガイドウォークの様子(9月7日)
花や実 |
ハクサンアザミ、サワアザミ、ミズヒキ、ツリフネソウ、ゲンノショウコ、サンインヒキオコシ、アキノウナギツカミ、ミヤマニガウリ、キンミズヒキ、クサボタン、ヤマハギ、ヌスビトハギ、ノブキ、ススキ、カワミドリ、ヤブマメ、クサギ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル、コウモリの仲間 |
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鳥類 |
ヤマガラ、ヤマセミ、コゲラ、ハシブトガラス、カケス、クロツグミ(鳴)、アオゲラ(鳴)、カワガラス、ヒヨドリなど |
爬虫類 |
カナヘビ、ニホントカゲ、ヤマカガシ(幼体) |
両生類 | カジカガエル |
昆虫 |
キアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ミドリヒョウモン、ルリタテハ、シータテハ、キベリタテハ、ヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、サカハチチョウ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ルリシジミ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、アキアカネ、タカネトンボ、キバラヘリカメムシ、エダナナフシ、キリギリス、フキバッタなど |
その他 | サワガニ、イワナ |
カワミドリ(9月7日)
ツリフネソウ(9月13日)
クサギの実(9月15日)
ヤブマメ(9月15日)
キタキチョウ(9月1日)
ウラギンシジミ(9月1日)
ヘビトンボの幼虫(9月7日)
ヒメウラナミジャノメ(9月7日)
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