ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和元年8月16日~8月31日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
この日は、毎年石川県で開催されている「JAPAN TENT※」の白山地区の参加者の方々が来てくれました。全国各地で学ばれている留学生の皆さんは日本語がとてもお上手な方ばかりでした。ここでは館内を見学し、川遊びを体験しました。何といっても一番盛り上がっていたのが展示館のアイドル(?)アズマヒキガエル。エサを食べる様子に皆さん大興奮でした。
※日本各地で学ぶ世界各国からの留学生300人を石川県に招いて開催する国際交流イベント
川遊びを楽しむ皆さん。
カエルのエサやりに大盛り上がりでした。
この日はあいにくの雨模様。でも外から鳥の鳴き声が・・。かなり近くで鳴いていたので何だろうと外に出て探してみたら、前の木にオオルリが止まっていました。しばらくしたらどこかへ飛んでいき、そしてまた帰ってきてを数回繰り返していました。そしてよく見るとその数4羽。どうやら巣立った幼鳥を連れたオオルリ御一家だったようです。初夏からあんなに聞こえていた鳴き声もいつの間にか聞こえなくなり、もうとっくに下の里山に降りたとばかり思っていましたが、まだいてくれたようですね。そして無事巣立って良かったです。ちょっとほっこりした1日でした。
オオルリ(幼鳥)♂
オオルリ(幼鳥)♀
オオルリの親子
時々姿を見せるサル達ですが、ここ数日は頻繁に確認出来ました。サルの行動はそれぞれが面白く、今は少し成長した子ザルもワンパク盛りで可愛いです。母ザルから少し離れて走り回る姿も見られるようになってきました。
外から館内を見学(?)(8月25日)
木陰で一休み(8月25日)
看板に登って何やらイタズラ(?)する子ザル(8月27日)
木から展示館の屋根に移った瞬間を撮ったら
空中歩行しているみたいになってしまいました。(8月27日)
木にいる子ザルは屋根に行きたいけど怖くて行けない様子。
それを見たお母さん(左)が屋根で待機しました。(8月29日)
すると子ザルはお母さんに手を伸ばし
お母さんは上手にキャッチ。(8月29日)
無事お母さんの元に行けました(8月29日)
今年の夏は雨が局地的に降ることが多かったようです。展示館では結構降っていたのに、少し山を下りたら地面が濡れていないとか、ものすごい勢いで雨が降ったかと思えば30分ほどで止んだりとなかなか不安定なお天気。今年は土砂崩れの工事の関係もあり、強い雨で通れなくなる可能性が高くなるため、展示館でも雨が降ったら予報や雨雲レーダーを逐一確認しながらドキドキして過ごしました。安全第一。今後も台風などに注意が必要な季節です。各情報に注意していきたいと思います。
突然の大雨。でもこの30分後には止みました。(8月29日)
雨が止んでから蛇谷川の様子を見に行くとかなり増水していました。(8月29日)
翌日にはだいぶ水位も減り、穏やかになっていました。
川の変化にも充分注意が必要です。(8月30日)
見回り途中、草の上に何やら見慣れない生き物が止まっていました。最初は黒っぽいバッタ?と思い、近づいて見たらどうも違う。背中に角みたいなのもある。ツノゼミ?いやそれにしては大きい。どれだけ眺めても分からないので近くにいたMさんを呼んで見てもらったのですが、Mさんも「セミに見えるけどこんなセミ見た事ないな」と分からない様子。とりあえず図鑑で確認してみようと捕まえて調べてみたら、それは「チッチゼミ」というセミでした。日本で最小のセミの一つで、体長は2cmほど。県内での記録を調べてもこの辺りでの記録はありませんでした。そりゃ見たことないはずです。世の中にはこんなセミもいるんだと勉強になりました。
止まっているチッチゼミ。
角だと思っていたのは翅の一部でした。
体長は約2cm。本当に小さな可愛いセミでした。
中宮展示館では、土、日、祝日にガイドウォークを実施しています。まだ紅葉には早いですが、観察路を歩くと気持ちの良い季節になってきました。秋の花たちも咲き始めています。ぜひガイドと一緒に自然を楽しんでみてください。
ガイドウォークの様子。
花や実の 観察された 植物 |
キンミズヒキ、ボタンヅル、ススキ、ノブキ、ミズヒキ、ミズタマソウ、ヌスビトハギ、ハンゴンソウ、クサギ、クサボタン、クズ、ハギ、ツリフネソウ、タラノキ、ゲンノショウコ、オニグルミ(実)、ヤブデマリ(実)、ミズキ(実)、ゴヨウアケビ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル |
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鳥類 | イヌワシ、ハシブトガラス、カケス、オオアカゲラ、アオゲラ、コゲラ、キセキレイ、ホオジロ、ヒヨドリ、ヤマガラ、トビ、オオルリなど |
爬虫類 |
ニホントカゲ、カナヘビ |
両生類 | |
昆虫 |
ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、サカハチチョウ、イチモンジチョウ、ルリタテハ、アカタテハ、キベリタテハ、シータテハ、ミドリヒョウモン、クロヒカゲ、コミスジ、ヤマキマダラヒカゲ、コジャノメ、ウラギンシジミ、ミヤマカラスシジミ、ベニシジミ、ゴマダラカミキリ、キンスジコガネ、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、アキアカネ、タカネトンボ、ミヤマカワトンボ、コスズメ、チッチゼミ、ミンミンゼミ(鳴)、アブラゼミ(鳴)、ヒグラシ(鳴)ヒナバッタ、アシグロツユムシ、フキバッタ、キリギリス、ウシアブ、イヨシロオビアブなど |
その他 |
ハクサンアザミ(8月27日)
ツリフネソウ(8月28日)
ゲンノショウコ(8月30日)
ホシホウジャク(8月20日)
コスズメ(8月23日)
ミヤマカラスシジミ(8月23日)
タカネトンボ(8月24日)
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