ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 平成30年9月16日~9月30日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
展示館周辺で何かいないか探していた時に目に入ってきたカナヘビ。「どんだけリラックスしてんの?」と思いつつ、身体と尻尾だけでとるその絶妙なバランスにちょっと見入ってしまいました。
手足も投げ出し、ほぼお腹だけで草の茎に乗っかっていました。
この日何気なく空を見たら、太陽の近くで綺麗な彩雲を見る事が出来ました。彩雲とは、太陽の近くにある雲が緑や赤に彩られる現象で、瑞雲、慶雲、景雲、紫雲などとも言われています。彩雲が現れることは吉兆とされるそうですが、実際にはこの時期は気象条件が重なれば見られる事も多いそうです。また、極楽浄土から阿弥陀如来が菩薩とともに五色の雲に載ってやってくる『来迎図』などに描かれているのもこの彩雲だそうです。なので瑞相の一つとされているのかも知れませんね。良い事があるといいな・・。(でも太陽の近くに出るのでとても写真が撮りづらいです(-_-;))
雲が虹色に見えます。
約30分ほどの天体ショーでした。
この日、夏の間展示館でみんなを楽しませてくれていたナガレヒキガエルを蛇谷川にかえしてあげました。エサを一瞬で食べる姿は老若男女問わず思わず「お~!」と声が出てしまうほど見応えがありました。なかなかカエルの捕食シーンは見る事が出来ないので、とても貴重な体験でしたね。また来年、この川で元気な姿が見られますように・・。本当にありがとう!
久しぶりの川の感触を味わっているみたい。
この後川に飛び込んで、姿は見えなくなりました。
この日展示館にガイドとして来てくれたYさん。Yさんは様々な生き物に詳しく、ここで観察されたことのないような生き物をよく見つけて教えてくれるので、ここではレジェンド的なお方なのですが、やはりこの日もレジェンドはタダでは帰って来ませんでした。ふと取り出したケースの中を覗くと体長数センチメートルの小さなコウモリがおりました。図鑑を見ると体重も大きくても約6.5グラムほどという「ニホンコテングコウモリ」というコウモリでした。最大の特徴であるチューブ状の鼻孔が何とも言えず、正直コウモリがちょっと苦手な私でも思わず「可愛い・・」とつぶやいてしまうほど愛くるしいお顔。写真を撮らせてもらってからすぐに放してあげました。
Yさんの指にかみつくのですが、その様子も可愛い・・。
鼻孔がクルンとチューブ状になっています。
小さな目も何とも言えない可愛さでした。
すぐ放してあげたのですが、途中で休憩。
ちょっと疲れてしまったのでしょうか。ごめんね・・。
でもすぐに無事飛び立ってくれました。
先日も煙突の中にスズメバチが巣を作ったと お伝えしましたが、またまた巣が見つかりました。今度は「コガタスズメバチ」と、前回とはまた別の場所で巣を作った「キイロスズメバチ」。どちらも危害はないような場所だったので、こちらも様子をみてみます。
※こちらでは危害があるような場所であればすぐに駆除しますが、離れていたり、駆除が難しい場所ではなるべく自然のままの状態で残して観察し、ハチがいなくなったら取り除いたりしています。この時期はどこかに巣が作られていないかを、かなり注意して見ていますが、もし展示館の周辺で巣を発見した場合はすぐにご連絡頂ければと思います。
コガタスズメバチの巣。バレーボールを少し小さくしたような大きさです。
真ん中辺りの穴が出入り口のようでした。(9月26日)
木の中の隙間に作られたキイロスズメバチの巣。
こちらも真ん中辺りに出入り口が見えます。
秋になり、木々に実がなりだすとサルがよく姿を見せてくれるようになります。展示館の前のブナの木は、今年は沢山実をつけてくれたので、サルたちは木に登って美味しそうにブナの実を食べています。
今はサルも食べるのに必死です。 もしサルを見かけても追いかけたりせず、そっと見守って見て下さい。そうすると自然な姿を見られますよ。最近はスマホを持ってドンドン近づいていく人も見られますが、追いかけるとすぐに逃げてしまいますし、逆に襲われる場合もあります。折角いい写真が撮れるチャンスなのに勿体ないなあと思う事もあります。適度な距離を保つことが大事です。
また、再度お願いですが絶対にエサはあげないでください。エサをもらう事を覚えてしまうと、車を怖がらなくなりひかれてしまったり、人間が手にしている物をエサだと思って襲ってくるようになります。皆さんのため、サルのためにもどうかよろしくお願い致します。
逆さまになってエサを捕っています。
ブナの木に登りブナの実を食べています。
上から落ちてきたブナの実は下のサル達が食べます。
素晴しい連携プレイ。
観察された 花・実 |
ミズヒキ、ゲンノショウコ、ハクサンアザミ、ツリフネソウ、サワアザミ、アキノキリンソウ、サンインヒキオコシ、ツルボ、ナンテンハギ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、サラシナショウマ、ダイモンジソウ、オクモミジハグマ、ハナタデ、イワギク、キハダ(実)、アクシバ(実)、ツルリンドウ(実)、サンショウ(実)、シナノキ(実)、サワフタギ(実)、ネナシカズラ(実)、オニグルミ(実)、ノブドウ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル、ニホンコテングコウモリ、キクガシラコウモリ |
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鳥類 | イヌワシ、ハチクマ、トビ、キセキレイ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、コゲラ、ヤマガラ、カワガラス、キジバト、カケス(鳴)、ウグイス(鳴)、ドラミングなど |
爬虫類 |
シロマダラ、カナヘビ |
両生類 | |
昆虫 | キアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンキアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、サカハチチョウ、アサギマダラ、アサマイチモンジ、イチモンジチョウ、ミドリヒョウモン、ルリタテハ、アカタテハ、シータテハ、ヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ツマジロウラジャノメ、コミスジ、ウラナミシジミ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、ホシホウジャク、クロホウジャク、ホウジャクの仲間、オニヤンマ、アキアカネ、ミヤマクワガタ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、ツノアオカメムシ、クサギカメムシ、フキバッタ、キリギリス、カマドウマ、ミンミンゼミ(鳴)など |
その他 |
ゲンノショウコ(9月16日)
ダイモンジソウ(9月27日)
アクシバ(9月28日)
オクモミジハグマ(9月28日)
サンショウの実(9月28日)
サラシナショウマ(9月28日)
ツノアオカメムシ(9月18日)
モンキアゲハ(9月23日)
クロホウジャク(9月26日)
ヤマトシジミ(9月27日)
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