ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和3年7月16日~7月31日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
7月17日(水曜日)~25日(日曜日)まで「中宮展示館 夏休みdasy」を開催致しました。コロナ禍ではありましたが緊急事態宣言前だったのと、館内も広く、川遊びなど屋外で各々で楽しんで頂くイベントなので、普段なかなか思うように遊べずにいる子供たちに少しでも楽しんでもらえたらと思っての開催でした。連日川遊びを楽しむ家族連れで賑わい、館内では主に中宮展示館周辺で見られる生き物を展示し、生き物好きな子供たちに大好評でした。やはりこの時期は子供たちの一喜一憂する姿に元気をもらえますね。期間中ご来館頂きました皆様をはじめ、各関係施設やガイドボランティアの皆様にもご協力頂き本当にありがとうございました。終了後展示していた生き物たちはちゃんと自然に帰してあげたこともお知らせしておきます。
川遊び(7月18日)
川遊び(7月25日)
生き物展示
カジカガエル
アズマヒキガエル
7月の上旬に展示館の前にいたミタマカラスアゲハの幼虫。ちょうどdaysの生き物展示を予定していたので捕獲して様子をみる事にしたら、すぐに蛹に変身。そして約2週間後のこの日、無事羽化出来ました。蛹のまま死んでしまう事も多いそうなので心配でしたが一安心。夕方翅を動かし出したので外に出すとしばらくして大空に羽ばたいていきました。
羽化して間もないミヤマカラスアゲハ
翅が乾き、かごの中を飛び出しました。
これは上とは別の個体で、道路で死んでいた個体です。
翅をアップで見るととても綺麗だったので、顕微鏡で見てもらっていました。
生き物展示の中に蛾の蛹も展示していました。羽化してからマイマイガのメスだと分かったのですが、しばらくそのままカゴの中に入れていました。するとこの日展示館の中をやたらとパタパタ飛ぶ生き物がおり、網で捕まえて外に放してもしばらくするとまたパタパタ。なんだろうとしばらく観察していたら、マイマイガのカゴに止まり姿が消えました。「あれ?消えた?」と思ってよく見てみると、まるでイリュージョンのようにカゴの中にいる。どうやらほんの少し隙間ができていたようで、そこから入り込んだオスのようです。調べたら、メスの蛾の尾端からオスの蛾の誘引物質を抽出し、オスが触角でメスの匂いを感受するとか。しかし、このメスは展示館の中、玄関から数m入ったテーブルに他の昆虫と一緒に展示していました。それなのに外からその吸引物質を察知しここに来たのでしょうか。触角の受信機能凄すぎます。しかもわずかの隙間から入り交尾をするこの恐るべき繁殖の執念、自然界で生きていく厳しさをマイマイガから学んだ気がしました。
いつの間にかメスのカゴに入り込んだマイマイガのオス(しかも2匹)
すぐさま交尾していて、その後メスはカゴの中で卵を産みました。
この時期になると少しずつ草花が実になってきて、それを目当てにサル達も姿を見せてくれるようになります。今はケナシヤブデマリという赤い実が美味しいのか、しばらくそこから離れません。何だか見ていたら美味しそうに思えますが、どうやら人間が食べてもあまり美味しくはないみたいです。
何か睨まれている気がする‥。(7月30日)
何やら吟味しているのでしょうか。
パクっ。
観察できた 花や実 |
ナンテンハギ、ダイコンソウ、ヤマホタルブクロ、オオバギボウシ、クサボタン、ミツバ、ネジバナ、ヤブカンゾウ、ソバナ、キンミズヒキ、キツネノボタン、ミヤマイラクサ、ハンゴンソウ、クサギ、シナノナデシコ、ドクダミ、タケニグサ、ヨツバヒヨドリ、ヒメジョオン、ケナシヤブデマリ(実)、ミヤマホウソ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル |
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鳥類 | イヌワシ、クマタカ、トビ、ハシブトガラス、サシバ、ホオジロ、ヒヨドリ、キセキレイ、カワガラス、コゲラ、トラツグミ(鳴)、アオバト(鳴)、ウグイス(鳴)など |
爬虫類 |
ニホントカゲ、カナヘビ、シマヘビ |
両生類 | カジカガエル |
昆虫 | カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、サカハチチョウ、テングチョウ、ミドリヒョウモン、アカタテハ、ルリタテハ、コムラサキ、ヤマキマダラヒカゲ、コミスジ、ヒメシジミ、チャバネセセリ、ヒメキマダラセセリ、コチャバネセセリ、ウラギンシジミ、ルリシジミ、ウラナミシジミ、ヒグラシ、アキアカネ、オオシオカラトンボ、ミヤマカワトンボ、ノシメトンボ、オニヤンマ、コマルハナバチ、コアオハナムグリ、ミヤマクワガタ、キンスジコガネ、セマダラコガネ、スジコガネ、ミヤマナカボソタマムシ、マイマイガ、ミカドガガンボ、ニジュウヤホシテントウ類、ハサミツノカメムシ、キリギリス、ヒメギス、フキバッタ、ミンミンゼミ(鳴)、アカウシアブ、イヨシロオビアブなど |
その他 | サワガニ、イシサワオニグモ、ヤマオニグモ |
オオバギボウシ(7月22日)
シナノナデシコ(7月25日)
カネシヤブデマリの実(7月29日)
キンミズヒキ(7月30日)
カワガラス(7月18日)
ウラギンヒョウモン(7月18日)
ヒグラシ(7月19日)
コキマダラセセリ(7月20日)
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