ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 平成30年7月16日~7月31日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
この日の朝、館内にいたら目の前を何かが横切って、そのまま前のガラスにぶつかって落ちてしまいました。ビックリして見てみたらゴジュウカラでした。幸いあまり強くぶつからなかったようで、目は開いていてくちばしもパクパクしています。でもパニックになっているのか飛べずにいました。下にいると危ないので、座布団の上に置きそのまま外の少し高い所に置いておきました。外の景色を見て安心したのか、少し休んだあと無事飛び立ってくれたのでホッとしました(*^^*)。
ビックリしたのか呆然とした様子。
座布団においてしばらく様子見。
展示館に来るまでにいくつかスノーシェッドを通ってくるのですが、毎年そこには春になると早くからイワツバメが営巣します。この日の朝スノーシェッドを通ろうとしたら、壁際に張ってある線に十羽ほどのイワツバメが止まっていて、その周りをさらに数十羽が飛び交っていました。恐らくその辺り一帯で営巣していたイワツバメの子どもたちが巣立ちのため、周りの仲間と一緒にここから一斉に旅立つタイミングなのかなと思っています(あくまでも個人の見解です)。なので私は勝手にこの状態を旅立ちの日と名付けています(^-^;。実際次の日からイワツバメの姿は見られなくなりました。毎年こうして無事旅立っていく姿を見られるのは嬉しくもあり寂しくもありますね。また来年会えるのを楽しみにしています。
これから旅立つヒナたちでしょうか。
展示館では21日から行なわれるイベントのために早くから周辺の生き物たちを展示し始めていました。その中にシロスジカミキリという約5cmほどの大きさのカミキリムシを展示していたのですが、最初は小さな虫かごに入れていました。でもフタのところをガジガジしているのを見た私は、Hさんに「これ大丈夫ですか?破ったりしません?」と聞くと「大丈夫、噛み切れないと思うよ」と言われました。数日経ったこの日、遊びに来てくれていた幼稚園の子達が「何か顔出てる」と・・・。うん、大丈夫じゃなかった(笑)。カミキリは脱走を企てていたようです。もう少し遅かったら完全に逃げられていましたね。その後Hさんに「ほら~言ったじゃないですか」とネチネチ言っていたのは私です(;・∀・)
足を伸ばして今にも脱走しようといていました。
カゴの下にはかじったフタの残骸が・・。
展示館の周辺ではこの時期オオシオカラトンボやオニヤンマが飛んでおり、この日は側溝にオオシオカラトンボが産卵していました。オニヤンマと同じように水面にパシパシとおしりを打ち付けての産卵でした。でも・・ほとんど水が枯れてしまうここで産んで大丈夫なんでしょうか。ちょっと心配になりました。
何度もおしりを打ちつけるようにして産卵します。
周りでオスも飛んでいました。見守ってる?
7月5日と8日に蛹になったアオバセセリが19日とこの日無事羽化しました。何とも言えない綺麗な青い色、一度はその羽化の瞬間を撮ってみたいものです。そして同じ日にアサギマダラも羽化しました。
写真ではあまり青色に見えませんね。(7月19日)
続いて2頭目も羽化(7月22日)
アサギマダラの蛹は分かりにくいですが、うっすらと翅の模様が見えてきました。(7月21日)
次の日無事羽化しました。
26日とこの日、久しぶりにサル達が姿を見せました。毎年梅雨明けと同時に姿を見せていたのですが、今年はこの異常気象のせいかなかなか姿が見られず心配していました。梅雨明けも早く、更にこれだけ真夏日が続けば、サル達も涼しい場所を求めて降りてこなかったのかもしれませんね。子ザル達も元気そうで安心しました。
この日は橋の所で休んでいました。(7月26日)
看板の上で一休み(7月28日)
道路を移動(7月28日)
7月21日から29日まで「楽しもう白山麓days 夏の中宮 夏休みdays」が開催されました。中宮周辺で見られる生き物展示や川や山のガイドウォーク、クイズラリーなどが行われ、期間中は沢山の方にご来館頂きました。ありがとうございました。
また、各関係施設やガイドボランティアの皆様にもご協力頂き重ねてお礼申し上げます。
多くの人が川遊びを楽しんでいました。(7月22日)
周辺で見られる生き物の展示。
とくにヒキガエルのエサを食べる様子は大人も子どももビックリでした。
中宮展示館では、毎週土、日、祝日にガイドウォークを実施しています。この時期は観察路だけでなく、川でも箱メガネの使い方や生き物の探し方なども一緒に楽しめます。無料ですのでお気軽にご参加ください(*^_^*)
川遊びを楽しむ。
観察できた 花 |
オオバノトンボソウ、ドクダミ、タケニグサ、リョウブ、ソバナ、オオバギボウシ、ミツバ、ヨツバヒヨドリ、タカトウダイ、ネジバナ、ハンゴンソウ、ヒメジョオン、キツネノボタン、ヤマトウバナ、オニドコロ、ケナシヤブデマリ(実)、ミヤマホウソ(実)、ツノハシバミ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル |
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鳥類 | イヌワシ、オオルリ、ホオジロ、ヒヨドリ、ヤマセミ、アオバト、ゴジュウカラ、キセキレイ、アカショウビン、トビ、イカル(鳴)、ウグイス(鳴)、キジバト(鳴)、コゲラ(鳴)、ドラミングの音など |
爬虫類 |
ニホントカゲ、ヒダサンショウウオ、シマヘビ(幼)、 |
両生類 | ナガレヒキガエル |
昆虫 | カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、オナガアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、サカハチチョウ、テングチョウ、アカタテハ、ルリタテハ、オオウラギンスジヒョウモン、ヤマキマダラヒカゲ、アサマイチモンジ、クロヒカゲ、ウラギンシジミ、オナガシジミ、オオチャバネセセリ、ヒメキマダラセセリ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、コクワガタ、ミヤマクワガタ、アオカナブン、ツノコガネ、キンヘリタマムシ、オニヤンマ、アキアカネ、オオシオカラトンボ、ゴマダラカミキリ、ウスバカミキリ、ルリボシカミキリ、シラホシカミキリ、ナナフシモドキ、イカリモンガ、キリギリス、ヒメギス、フキバッタ、ヒグラシ(鳴)、ミンミンゼミ(鳴)、アブラゼミ(鳴)、ニイニイゼミ(鳴)、エゾハルゼミ(鳴)、アカウシアブ、イヨシロオビアブなど |
その他 | サワガニ |
ソバナ(7月27日)
オオバノトンボソウ(7月27日)
ネジバナ(7月28日)
タカトウダイ(7月28日)
オオウラギンスジヒョウモン(7月16日)
シラホシカミキリ(7月17日)
オオチャバネセセリ(7月20日)
オナガシジミ(7月20日)
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