ホーム > くらし・環境 > 社会基盤整備 > 公園整備・緑化 > 金沢城公園の整備について > 「金沢城玉泉院丸」の整備について > 第49回(平成27年2月4日)
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庭園は週末の夜間を中心に、ライトアップする予定です。
庭園の池や樹木だけでなく、石垣や三十間長屋などの建物を含めた高低差のある立体的なライトアップが特徴です。
また、光の三原色の原理で様々な色を出せる特殊な照明器具の使用により、庭園を様々な色でライトアップすることができます。
まだ完全な状態ではありませんが試験的に撮影してみました。
これは夕焼けを表現したあかね色のライトアップです。
庭園の石垣が西に面しており、夕焼けに映えることに着想を得たものです。
これは宵の庭ということで、昇りつつある月を迎える宵の灯りを表現しています。
ちょうど正面に月が昇ってきています。また、その左上には小さく木星が見えていました。
次が月見の庭ということで、夜更けの月明かりに照らされた庭園を表現しています。
白色に照らされた石垣が幻想的な雰囲気を出しています。
昼間遠くから眺めると、この石垣群の特徴であるそれぞれの石垣の高さや向きの違いがわかりにくいのですが、照明を当てることでそれが際立ちます。
これは単なる偶然ではなく、照明デザイナーの方が事前に石垣の模型を作り室内で何度も試験をしたうえで、石垣が最も綺麗に見えるよう灯具の位置を設定しているものです。
更に、現地で実際に照らしてみて調整を行いながら最終的な位置を決めます。
現地確認の日はなぜか荒天の日が多く、毎回土砂降りや吹雪の中で調整を行っていました。
土砂降りの中ではうまく映りませんでしたが、この日はライトアップの灯りが池に反射し綺麗な水鏡になっています。
また、照明器具が昼間に目立ちすぎないよう、違和感なく植栽で隠すなど細かい配慮が必要になってきます。
完全に見えなくするのではなく、さりげなく隠すことで視界に入らないようにするというのが一番いいのですが、なかなか難しいところです。
(大)
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