ホーム > くらし・環境 > 社会基盤整備 > 公園整備・緑化 > 金沢城公園の整備について > 「金沢城玉泉院丸」の整備について > 第43回(平成26年10月8日)
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穴を掘り、石を敷き詰めて突き固め、
大きな筒を据えて、
陶器のかめを用意して、
土の中に埋めてしまう。
これだけを見ると、埋蔵金でも埋めているように見えますが、実は、水琴窟という仕掛けを作っているところです。
この周りにつくばいの手水鉢を据え付け、そこからあふれたしずくがかめの中で反響し、独特の音色を奏でるという仕組みです。
今回、休憩所の周りに2箇所の手水鉢を置く計画になっており、片方を水琴窟にしています。
手水鉢と周りの主要な石を据えると、このようになります。
石に囲まれた部分に、水琴窟が埋められています。
埋める前にも音を確認していますが、詳しい方の話では、据え付けた後の方が、より一層いい音がするとのことでした。
ただし、泥が詰まったり、誤って重いものを落としてかめが割れたりすると、途端に音が悪くなる繊細なものだそうです。
今後、周りの修景を行っていきますが、開園まで細心の注意を払う必要がありそうです。
振り返って庭園を眺めると、石垣群に西日が当たっていました。
一般に、庭園を眺めるには西日を受けた時間帯が一番美しい、と専門家の先生がおっしゃっていましたが、玉泉院丸の場合は更に、石垣を眺めるには・・・という言葉も付け加える必要がありそうです。
(大)
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