ホーム > くらし・環境 > 社会基盤整備 > 公園整備・緑化 > 金沢城公園の整備について > 「金沢城玉泉院丸」の整備について > 第17回(平成25年10月8日)
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中島の樹木の植え付けと、景石の据え付けが行われています。
石と木が揃ってくると、いよいよ庭園らしい雰囲気が出てきました。
この写真はいもり坂から撮影したものですが、ここで立ち止まって、 長い時間工事の様子を眺めている来園者の方も見られます。
背丈よりも大きい景石にワイヤーをくくりつけます。
固定と石の保護のため、何箇所も角材をかませたうえで、吊上げます。
石が重いほど掛かる力も大きく、石の重心を考えたうえでワイヤーを掛けないと、 なかなか思うように吊り上らないようです。
マツは、圃場から掘り取り、根鉢を巻いた状態で搬入されます。
素人目には、たくさん土を付けて大きな鉢を取ればいいのではないかと考えてしまいますが、 やはり鉢の大きさも庭師さんの経験によるところが大きく、 大きすぎると、結局は鉢が崩れてしまいダメになってしまうようで、適度な大きさというものがあるようです。
色紙短冊積み石垣で行われている石垣修理では、ずれている角石が外されました。
機械が入らない場所なので、重機を使わずにチェーンブロック(滑車)で持ち上げています。
昔の人は全て人力で積上げていたのですから当たり前なのかもしれませんが、 現代人の力でも、3t近い石を持ち上げることができました。
この位置からは、石垣に組み込まれた石樋を間近に見ることができました。
ここだけは、戸室石ではなく、金沢南部の山で取れる坪野石という黒っぽい石が使われています。
石樋を受ける石も、樋をぴったりと受けるようにV字形に合わせて加工されているのがわかります。
工事関係者しか見られない、真正面からの貴重なショットです。
残念ながら中は土で埋まっていて、背後の構造は全くわかりませんでした。
(大)
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