ホーム > くらし・環境 > 社会基盤整備 > 公園整備・緑化 > 金沢城公園の整備について > 「金沢城玉泉院丸」の整備について > 第34回(平成26年2月24日)
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唐傘の屋根工事を行っています。
杮(こけら)葺きの下地になる野地板を複雑に組み合わせ、傘らしい丸みを出しています。
杮葺きは、サワラという木の板を何重にも重ねていく伝統工法です。
サワラはヒノキの仲間で、水に強い特徴を持っています。
軒の方から順に、竹釘と真鍮釘を手早く打って板を重ねていきます。
昭和30年代に兼六園の唐傘を復旧したときの写真です。
この唐傘も現在では、金属板で葺かれています。
兼六園にはもう一つ、銅板葺きの唐傘もあります。
寸法は一回り小さく、屋根は完全には固定されていないため、クルクルと回転させることができます。
昔の兼六園をよく知る人に聞くと、子供の頃、この傘を回して遊んでいたそうです。
絵図で確認すると、この唐傘の足元には、七角形の土台石が敷かれていたようです。
正七角形を造ろうとすると、中途半端な角度になります。
なぜ七角形にしたのか、偶然なのか理由があってのことなのかわかりませんが、今回の整備でも7枚の石を組み合わせて再現します。
(大)
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