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平成17年9月10日(土曜日)午後、石川県地場産業振興センター新館コンベンションホールでシンポジウム「自然と人との共生を考える~クマとどうつき合うか~」を開催しました。
当日は約180名の県民の皆様方にご参加いただきました。
最初に基調講演として、三浦慎悟(新潟大学教授・日本哺乳類学会会長)氏より「森林管理と野生動物保全の課題-クマを例として-」をテーマにご講演をいただきました。(講演要旨はこちら)
その後、県から「石川県内におけるクマの現状と対応のありかた」、「クマのエサ資源の状況」について報告しました。(要旨はこちら)
パネルディスカッションでは「行動しよう クマとの共生をめざして」というテーマで丸山利輔(石川県立大学学長)コーディネーターのもと、6名のパネラーがそれぞれ意見を述べられました。
今回のように保護活動団体、林業被害者、研究者の立場の異なる方々が一同に会し意見を述べるといったケースは初めての試みかと思います。参加者の方から「一度にいろいろの意見を聴くことができたことは、有意義なものであった」とのご意見もいただきました。
今回、このシンポジウムに参加できなかった皆様にも、その概要をお知らせすることにより、「ツキノワグマとどうつきあうか?自分のできることは何なのか?」と考えていただければと思っております。
高齢化、過疎化等により森林管理が行き届かないなど社会構造がどんどん変わってきている。また、地球温暖化等による自然環境も変化してきている中、環境保全機能を維持するにはみんなで支える必要がある。また、クマの異常出没に備え人身被害が発生しなように情報を共有し速やかに対応できるように考えるのはもとより、基本は県民全体の力をあわせて、クマと人間の住み分けの環境条件を整備していくことが大切である。知見を県民全体で共有し、みんなでことあるごとに勉強し、考え、できることから行動していくことが重要である。
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