ここから本文です。
「第38回国民文化祭」「第23回全国障害者芸術・文化祭」は、統一名称を「いしかわ百万石文化祭2023」として、「文化絢爛」をキャッチフレーズに、令和5 年10月14日から11月26日までの44日間にわたり、県内全域において151の事業を実施し、障害のある人もない人も、子どもから年配の方まで、県内外から多くの方々に参加いただきました。
天皇皇后両陛下御臨席の開会式では、多様で個性豊かな石川の文化の歴史をたどりながら、現代、そして未来へとつながる旅物語をステージで披露し、本大会の開幕を華やかに彩りました。
また、大会期間中は、伝統文化のほか、豊かな自然や食文化、祭りや温泉など、県内各地で石川ならではの多彩な文化イベントを開催し、石川県が文化一色に染まりました。
閉会式では、次期開催県の岐阜県に国民文化祭の大会旗を引き継ぐとともに、石川の次代の文化を担う若者を中心としたステージで、文化の継承と発展への思いを力強く発信し、閉幕しました。
いしかわ百万石文化祭2023(正式名称:第38回国民文化祭、第23回全国障害者芸術・文化祭)
文化絢爛(ぶんかけんらん)
石川県は、加賀百万石が育んだ能楽や邦楽、伝統工芸、茶道といった伝統文化、祭りや食などの地域固有の文化、さらに、クラシック音楽や現代アートなどの新たな文化が加わって、多様で多彩な文化が盛んな地です。大会を機にそれぞれの文化がより一層磨かれ、未来に輝かせたいという思いを「文化絢爛」に込めました。
1 県民総参加の文化の祭典
全市町を会場に多彩な文化事業を展開し、子どもから高齢者、障害のある人、在住外国人などすべての
県民が、文化の担い手や鑑賞者、また、大会を支えるボランティアとして主体的に参加することにより、本県の文化の価値を再認識し、誇りと愛着を感じることができる文化の祭典を目指します。
2 次世代への継承・発展
子どもをはじめ、学生、若手芸術家などが、企画、発表、交流などさまざまな形で参加し、国内外の優れた文化芸術に触れる経験を通じて、技能を磨き、意欲や興味を高めることにより、文化の継承と発展、新たな文化の創造に寄与する次代の担い手の育成につなげます。
3 石川ならではの文化資源の活用
藩政期より連綿と受け継がれてきた伝統芸能や伝統工芸などの伝統文化、オーケストラ・アンサンブル金
沢に代表される新たな文化、さらには、里山里海をはじめとする豊かな自然環境や、食、祭り、温泉など歴史や風土の中で培われてきた地域固有の文化「ふるさと文化」、文化の創造・発信拠点である文化施設などを活用することにより、本県ならではの幅広い文化の魅力を発信し、国内各地における文化の発展、新しい文化の創造にもつなげます。
4 文化の力による観光の推進
本県ならではの優れた文化を観光資源と位置付け、県内各地において、地域の特色を生かした魅力ある
イベントや、体験型・参加型のプログラムなどを展開することにより、国内や海外からの誘客を積極的に図るとともに、金沢・加賀・能登を広く周遊いただき、多くの人との交流を促進します。
5 文化と地場産業の連携
伝統文化や祭礼、歴史ある建造物や街並み、日常の暮らしなどの地域文化を支えてきた地場産業の技
術に光を当てたプログラムを展開することにより、新たな価値を創造する意欲を高め、地場産業のさらなる発展と地域の活性化につなげます。
6 文化を通じた国際交流の推進
留学生などの在住外国人や外国人旅行者が、本県の文化を体験し、県民と交流するほか、これまでの国
際交流事業で培ってきた幅広いネットワークを活かした取り組みにより、文化を通じた国際交流の推進を図ります。
令和5年10月14日~11月26日 44日間
1 県実行委員会主催事業
開会式、閉会式、リーディング事業、障害者芸術・文化祭事業
2 市町実行委員会主催事業
地域文化発信事業、文化団体事業
3 特別連携事業
4 その他事業
応援事業、協賛事業
文化庁、厚生労働省、石川県、市町、いしかわ百万石文化祭2023実行委員会、市町実行委員会、文化関
係団体 等
漢数字の「百」と算用数字「100」をモチーフに、漆器や金箔をイメージした赤と金を使用し、ループ形状のデザインにより、石川の伝統や文化を次世代へ継承・発展させていくことを表現しています。
・キャッチフレーズ「文化絢爛(ぶんかけんらん)」を視覚的に表現するため、本県ならではの多様で多彩な文化が”絢爛“に輝き、美しく広がりゆくイメージを、「万華鏡」をモチーフに表現しています。
・3つの円は、百万石の「百」と「100」の字をモチーフとするロゴマークを意匠的に、シンプルに力強く表現しています。
・それぞれの円には、「自然・景観」、「祭り・伝統芸能」、「伝統工芸・食」の写真を配置し、それらが重なり合って、本県の豊かな文化が形成されている様を表現しています。何の写真かはこちらから
「いしかわ百万石文化祭2023」では、全19 市町でのイベント開催を通じ、石川県ならではの豊かな文化の魅力を広く全国に発信するとともに、県民の方には、改めてふるさと石川への愛着や誇りを再認識していただける機会にもなりました。
「主な成果」は以下のとおりです。
○県民総参加の文化の祭典
・子どもから年配の方、また障害のある人もない人も、さらに外国の方にも各イベントを楽しんでいただいたほか、多くの県民の方に運営や広報におけるボランティアとして協力いただくなど、県民総参加の大会となりました。
・各市町では、地元の方々が参加した事業が数多く実施されたほか、県内の文化団体は、全国規模で発表・共演・交流する大会に参加するなど、県内の文化活動が活発に行われました。
○石川ならではの文化資源の活用
・能楽や邦楽などの「伝統文化」や茶道・華道などの「生活文化」に加え、発酵食や地酒といった「食文化」、本県が誇る里山里海や温泉、祭りなどの「ふるさと文化」、輪島塗や珠洲焼、九谷焼といった「伝統工芸」などの石川ならではの文化資源を活用した事業を多数実施し、地域の魅力を高めることができました。
○次世代への継承と新たな文化の創造
・開閉会式での世代や時代、ジャンルを超えたコラボレーションをはじめ、オーディションで選ばれた県内の高校生とプロの声優の共演による朗読劇や、子ども達とプロのオーケストラの共演によるステージなど、次代の文化を担う人材の育成に努めることができました。
・県内の高等教育機関の学生が制作したアート作品を道の駅に展示した「道の駅学生アートプロジェクト」や顔に反応して現れるARアートを制作した「高校生ARアートプロジェクト」など、若い世代が参加でき、創造できる場をつくり、文化活動に対する興味や関心を引き出すことができました。
○障害のある人の文化活動の活性化
・すべてのイベント会場のバリアフリー情報をまとめた「バリアフリーGUIDE」を作成したほか、金沢駅観光案内所にバリアフリー案内所を設置するなど、障害のある人が安心して参加できる環境づくりを行い、アートを活用した社会参加の促進を図ることができました。
・県内の特別支援学校生と高校生が共演する舞台により、障害のある人の発表の場を創出したほか、障害のある人とない人が一緒に身体を動かし絵を描く、アートで交流する事業を実施し、障害に対する理解や関心を高めました。
各事業の開催状況や広報の取組など、大会の実施状況をまとめた公式記録を作成しました。
天皇陛下おことば、主催者挨拶、歓迎の辞(PDF:2,517KB)
第3章 事業編
地域文化発信事業・文化団体事業(金沢エリア)(PDF:5,327KB)
地域文化発信事業・文化団体事業(能登エリア)(PDF:4,643KB)
地域文化発信事業・文化団体事業(加賀エリア)(PDF:4,988KB)
連携事業、協賛事業、サテライト事業、応援事業、文部科学大臣賞(PDF:4,311KB)
令和5年秋に開催する「いしかわ百万石文化祭2023」の円滑な運営を行うため、県内の関係団体・機関で構成する実行委員会を6月25日に設立しました。
観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業その他の各関連分野における施策と有機的に連携しつつ、地域の文化資源等の特色を生かした文化の祭典であり、各種の文化活動を全国規模で発表、共演、交流する場を提供するとともに、文化芸術により生み出される様々な価値を文化芸術の継承、発展及び創造に活用し、一層の芸術文化の振興に寄与する。
※国民文化祭(文化庁)のサイト
https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/chiiki/kokubunsai/(外部リンク)
障害者の芸術文化活動への参加を通じて、障害者の生活を豊かにするとともに、国民の障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加の促進に寄与する。
※全国障害者芸術・文化祭(厚生労働省)のサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/bunka.html(外部リンク)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す