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現在、全国的に梅毒の感染者が増加しています。石川県でも報告数が増加しており、令和5年の報告数は過去最多(56件)となっています。
梅毒を予防し、あなたと大切なパートナーを守るため、検査の受検や気になる症状がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。
→最新の報告数はこちらをご覧ください。
いま、梅毒が急拡大していることをご存じですか?(厚生労働省)(PDF:934KB)
いま、梅毒が急拡大しています(厚生労働省)(PDF:569KB)
梅毒の感染が広がっています(イラスト)(厚生労働省)(PDF:326KB)
梅毒の感染が広がっています(写真)(厚生労働省)(PDF:429KB)
病期によって、症状の出現する場所や内容が異なります。治療を行わなかった場合の典型的な経過は次のとおりです。
梅毒トレポネーマが侵入した部位(主に口の中、肛門、性器等)にしこりや潰瘍(かいよう)ができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。
感染から3ヶ月程度経過すると、梅毒トレポネーマが血液によって全身に運ばれます。この時期に、小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら、足の裏、体幹部などに出ることがあります。その他にも肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状を呈することがあります。
発疹などの症状は、数週間以内に自然に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。アレルギーや他の感染症などとの鑑別が重要であり、適切な診断、治療を受ける必要があります。
感染後数年程度経過すると、ゴム腫と呼ばれるゴムのような腫瘤が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。また大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)などが生じる心血管梅毒や、精神症状や認知機能の低下などを伴う進行麻痺、歩行障害などを伴う脊髄癆(せきずいろう)がみられることもあります。
現在では、抗菌薬の普及などから、晩期顕性梅毒は稀であるといわれています。
感染が脳や脊髄に及んだ場合を神経梅毒と呼び、どの病期でも起こりうるとされています。
妊娠している人が梅毒にかかると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡が起こったり、先天梅毒となることがあります。
無症状のこともありますが、初期には,特徴的な皮膚病変,リンパ節腫脹,肝脾腫,発育不良,血液が混入した鼻汁,口周囲の亀裂,髄膜炎,脈絡膜炎,水頭症,痙攣,知的障害,骨軟骨炎,および仮性麻痺などが見られます。晩期には,ゴム腫性潰瘍,骨膜病変,麻痺,脊髄癆,視神経萎縮,角膜実質炎,感音難聴,および歯牙変形などの症状が出現します。
梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診するようにしましょう。
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、必ずコンドームを使用しましょう。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても、100パーセント予防できると過信はせず、皮膚や粘膜の異常など気になる症状があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。
検査を受けられる保健所等の一覧は、こちら「エイズ・性感染症に関する検査・相談窓口一覧」(PDF:61KB)をご覧ください。
※梅毒の場合、感染直後に検査を受けたとしても、陰性と判定される場合があります。疑わしい性行為があってから、1か月以上経ってからの検査をお勧めします。
引用・参考:厚生労働省ホームページ
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