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梅毒は、早期に発見し、服薬治療をすれば治る病気ですが、放置すると脳や心臓等に重大な障害をもたらす場合もあります。
梅毒を予防し、あなたと大切なパートナーを守るため、検査の受検や早めの受診を心がけましょう。
いま、梅毒が急拡大していることをご存じですか?(厚生労働省)(PDF:934KB)
梅毒の感染が広がっています(イラスト)(厚生労働省)(PDF:326KB)
梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診しましょう。
→最新の報告数はこちら(『1.全数把握対象疾患の届出状況』)。(石川県感染症情報センター)
病期によって、症状の出現する場所や内容が異なります。治療を行わなかった場合の典型的な経過は次のとおりです。
梅毒トレポネーマが侵入した部位(主に口の中、肛門、性器等)にしこりや潰瘍(かいよう)ができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。
感染から3ヶ月程度経過すると、梅毒トレポネーマが血液によって全身に運ばれます。この時期に、小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら、足の裏、体幹部などに出ることがあります。その他にも肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状を呈することがあります。
発疹などの症状は、数週間以内に自然に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。アレルギーや他の感染症などとの鑑別が重要であり、適切な診断、治療を受ける必要があります。
感染後数年程度経過すると、ゴム腫と呼ばれるゴムのような腫瘤が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。また大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)などが生じる心血管梅毒や、精神症状や認知機能の低下などを伴う進行麻痺、歩行障害などを伴う脊髄癆(せきずいろう)がみられることもあります。
現在では、抗菌薬の普及などから、晩期顕性梅毒は稀であるといわれています。
感染が脳や脊髄に及んだ場合を神経梅毒と呼び、どの病期でも起こりうるとされています。
梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠している人が梅毒にかかると、胎盤を通して胎児にも感染し、死産や早産、新生児死亡が起こったり、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたす先天梅毒となることがあります。
生まれた時に症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。
梅毒の感染が広がっています(厚生労働省)(PDF:429KB)
梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診しましょう。
※梅毒の場合、感染直後に検査を受けたとしても、陰性と判定される場合があります。疑わしい性行為があってから、1か月以上経ってからの検査をお勧めします。
いま、梅毒が急拡大しています(厚生労働省)(PDF:569KB)
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