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(画像1)穂の病徴
(画像3)分生子殻の電子顕微鏡画像
(画像2)病原菌の分生子殻から出る分生子角
項目 | 内容 |
---|---|
1.宿主名 |
イネ |
2.宿主科名 |
イネ科 |
3.病名 |
もみ枯病 |
4.病原 |
Phoma glumarum(フォーマ・グルマールム) |
5.診断 |
県内では、フェーンなど風損被害と合併して発生することが多い。主に、籾の先端から褐変しだし、古くなった部分は次第に白変して小黒点(分生子殻)を生ずる。健病の境には褐色の縁取りが残る。 病原菌の分生子殻から夥しい分生子が噴出する。内部に分生子を形成している壺状のものを分生子殻、それから噴出している分生子の塊を分生子角という。この画像はプレパラート内での噴出であるが、乾燥した気中に出された場合、白色の針状、棒状、はたまたコイル状に乾固していることがあるので「角」と呼ばれる。ただ一個の分生子殻から、夥しい分生子が蛇玉花火のように流れ出している。 |
6.診断のコツ |
Phoma属は分生子殻を孤生する。これに対してPhomopsis属では数個の分生子殻が連なる「子座」を形成する(ナス褐紋病の項参照)。 |
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