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更新日:2024年2月29日

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イネ腹黒米

混入状況の画像
(画像1)腹黒米の混入状況

イネ腹黒米の画像1
(画像2)濾紙の着色

イネ腹黒米の画像2
(画像3)病原菌の分生子

項目 内容

1.宿主名

イネ

2.宿主科名

イネ科

3.病名

腹黒米

4.病原

Trichoconiella padwickii(トリココニエラ・パドウィッキイ)

5.診断

湿らせた濾紙を敷いたシャーレに着色粒を並べて一晩25℃におく。褐色米の原因であるアルタナリア(Alternaria alternata)やカーブラリア(Curvularia sp.)だと、すぐに胞子を形成するので診断は容易である。

難しいのは腹黒米の軽度の症状のもので、この菌は、湿室培養での胞子形成が遅く、作ってもごく少量のことが多く、着色粒が白い菌糸に覆われてくるだけである。
しかし、2、3日経過すると被害粒を置いた周りの濾紙がピンク色に着色してくる特徴がある。
画像1では、上に1粒真っ黒になって、濾紙が着色していないものが見えるが、これは褐色米のアルタナリアが生えてきている。褐色米は胞子形成で、腹黒米は濾紙の着色で判断すると、早く容易に診断することができる。

6.診断のコツ

玄米が白い菌糸で覆われたら、シャーレの密閉をやめて、乾燥気味にすると着色を観察しやすい。

 

お問い合わせ

所属課:農林水産部農林総合研究センター農業試験場

石川県金沢市才田町戊295-1

電話番号:076-257-6911

ファクス番号:076-257-6844

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