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「白山ろくスローツーリズム研究会がモニターツアーを実施(平成30年9月12日~14日)」
白山白川郷ホワイトロードでの早朝ウォーク
稲刈り体験
同会は、一里野で民宿を営んでいるおかみさんたちが中心となって、2年前に立ち上げられました。今回は「白山信仰加賀禅定道沿いに根付いた人々の暮らし体験」と称して行われたモニターツアーの様子をご紹介します。
モニターとして参加していただいたのは、ロシア、台湾、スペインの留学生3名と東京在住の日本人3名でした。鳥越地区での稲刈り体験に始まり、尾添地区の古民家で昔ながらのおやつ作りをしたり、中宮集落を散策したりと、充実した企画の二泊三日でした。
特に、金沢駅からの足で鶴来の比め神社を見学してきたこともあってか、最終日のホワイトロードでの早朝ウォークで望めた白山山頂に、皆さんずいぶんと感動されていました。
留学生の感想にも「おばあさんが毎朝、自宅の仏壇にお参りしている姿が印象的だった」とありました。なにげない日々の生活習慣に信仰が深く根付いていることに感銘されたようです。
「”社会とは生きている人間によってつくられている”という西洋の社会観に対し、日本の伝統的な社会観は”自然と生者と死者によって構成されている”というもの。
自然は人間が管理し利用するものではなく、ともにこの社会をつくり出しているメンバーであり、死者は今のこの地域をつくってくれた先輩たちである。先祖が残してくれた田畑や森、さまざまな文化などに支えられて今を生きているという意味で、死者もまた現在の社会を支えるメンバーなのである」 これは「日本風土の思想」と題した一節です。
どんな旅行に魅力を感じるかは人それぞれでしょうが、快適さや便利さではない「心の満足」をいかに提供するか?また、そのシステムづくりをどうしていくか?一朝一夕にできることではありません。主役である地域の方々しだいですが、事務所としても白山市や商工会などと連携しながら、取り組みを応援していきたいと考えています。
(管理部・企画調整室)
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