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石川県農林水産部職員によるボランティア活動組織「農林倶楽部」石川支部では、7月9日(土曜日)に白山市白峰地内西山地区の手取川水源の森で、石川平野排水対策促進協議会、白山手取川漁業協同組合、かが森林組合、鶴来谷林業研究会及び地元業者等手取川の恩恵を受けている各団体と共催で、ブナやミズナラの下草刈りを行いました。
当日は開始直前まで雨が降るあいにくの天候でしたが、参加者の熱意が天に伝わったのか幸いにも開始後は雨もあがり、参加者は下草刈り作業に汗を流しました。
平成13年に植栽されたブナやミズナラは、厳しい気象条件のため、まだ下草刈りを必要としていることから、水源を守る活動として、ボランティアの方々と協働で、今後も活動を継続していく予定です。
下草刈り作業
集合写真
魅力ある農林水産業の経営と地域社会を築くためには、女性と男性がそれぞれの個性と能力を発揮し、ともに責任を担う「パートナーシップ型社会」の実現を目指すことが重要です。
石川農林総合事務所では、男女がともにあらゆる場面に参画し、豊かな地域社会をつくっていくことを目的に、毎年、「石川地域農山漁村交流会」を開催しており、今年も8月9日(火曜日)に白山市福祉ふれあいセンターにおいて「猟師から学ぶ男女共同参画」をテーマとして開催しました。
今回は、平成28年3月に狩猟を行う石川県内の女性によって結成された女性ハンターの団体「狩女の会」の代表である長田富士子さんを講師としてお招きし、狩猟免許取得のきっかけ、「狩女の会」発足までの経緯、女性の役割、起業化等についての講演と、皮小物製作体験(キーホルダー)を指導頂きました。
講師と参加した管内の農林業、酪農関係者は活発に意見交換されていました。
講演状況
皮小物製作体験
8月5日(金曜日)、小松市農業協同組合(小松市園町)において、南加賀・石川地区鳥獣害対策集落リーダー研修会を南加賀農林総合事務所と共同開催しました。
本研修会は、鳥獣による農林業被害を受けている集落において選任した鳥獣害対策リーダーを対象に、鳥獣害対策について理解を深めるため、平成26年度より県下4カ所(奥能登、中能登、県央、南加賀・石川農林管内各1回)で開催しています。
今年度は、講師に(株)アイエスイーの中北氏を招き「ICTの導入事例と使用方法について」と題して講演頂きました。講演では、ICT檻を使用することで、有害鳥獣の群れごとの捕獲や遠隔操作・監視による省力化が図られることを学びました。
講演の後、今年度より小松市麦口地内で稼働しているICT檻を使用して現地研修会を行い、実際にタブレット端末でICT檻の遠隔操作・監視を体験しました。参加者からは最先端の技術に感心する声が多く寄せられ、関心の高さがうかがわれました。
白山市では、イノシシ、ニホンザルが群れをなして人家近くに出没していることから、他市町の導入事例を参考に、今後も有効な取組を行っていく必要があります。
開会挨拶
現地研修
白山市木滑地区では、羊の放牧による耕作放棄地発生の防止と羊肉・羊毛・羊乳等を活用した特産品の開発を目的として、平成25年度から石川県立大とのプロジェクトで羊の放牧に取り組んでおり、今年も7月5日(火曜日)から放牧を開始しました。
また、羊毛の活用を行うため、8月25日(木曜日)に羊の毛刈りを行いました。刈り取った毛は今後、地元の皆さんと学生で洗浄・染色を行い、羊毛フェルト作りなどに活用していく予定です。
農林総合事務所では羊の飼養管理や地元との連絡調整に協力しています。放牧は10月末まで行われます。
羊の放牧風景
羊の毛刈り
新嘗祭(にいなめさい)は、毎年11月23日、皇居賢所(かしこどころ)において、その年に収穫され、全国から献上された穀物を、天皇陛下が自ら神々にお供えし、農作物の収穫に感謝する宮中における重要な祭事です。
この新嘗祭に献上する献穀田の御抜穂式が9月17日に野々市市藤平田の献穀者、千田努さんの水田で行われました。
当日は、石川県知事や野々市市長他の多くの来賓を迎え、地元の中学生10人が刈乙女となり、JAののいち稲作部会の有志が歌う御抜穂歌が流れる中「コシヒカリ」の穂を丁寧に抜き取りました。
野々市市での献穀田は20年ぶりで、すっかり市街地となった当地域の住民約200人が、古式ゆかしき祭事を見守りました。
このように重要な役割を果たしている「手取川七ケ用水」は、近年の著しい都市化・混住家の進展により農家や農地が減少し、水路の維持管理が困難になってきています。
こうした状況を地域全体で認識し、「手取川七ケ用水」が農業用水だけではなく、生活用水、産業用水、河川機能等の多面的な機能を発揮する、一般の住民にとっても重要な施設であることを、理解する必要があります。
このため、手取川七ケ用水土地改良区と石川農林総合事務所で組織する「七ケ用水地区管理体制整備推進協議会」は毎年、「手取川七ケ用水清掃ボランティア~七ケ用水水族館」のイベントを開催し、地域住民に七ケ用水に触れてもらう機会を設けています。
今年度は9月22日の秋分の日に、白山市平木町の山島用水で開催しました。
つぎは、いよいよ「生き物調査」です。子供たちと保護者の方々が水路に入り、水路にいる生物を捕まえます。最初はおっかなびっくりだった子供たちも、時間が立つにつれどんどん大胆になり、最後は手づかみでドジョウを捕まえていました。
生き物調査の様子
みんなで捕まえた生物を水槽にいれ観察をしました。今回は12種類の生物を確認することが出来ました。そして、内水面水産センターの大内所長が、これらの生物について詳しい解説をしてくれました。子供たちだけではなく、保護者の方々も熱心に聞き入っていました。
今回の調査では、近年問題となっている外来種は、認められませんでした。
生き物調査の結果
調査結果の説明
ウキゴリ
フナ
ヨシノボリ類
カマツカ
ドジョウ
カワエビ
ドンコ
サワガニ
ウグイ
タニシ
カワニナ
イベントでは水路の上流で水を迂回させ、さらに水路内でポンプをかけ排水を行っています。七ケ用水はコンクリートで出来ています。非常に滑りやすく、普段では大人でも流されてしまうことがあります。けっして水路には入らないで下さい。
戦後の拡大造林により造成された人工林が利用適期となり、伐木作業に必要不可欠なチェーンソーについて、林業技術・労働安全作業の向上、効率化、技術者間の交流を図るためのチェーンソー競技大会が県林業試験場林内で開催され、当事務所より2名審査員として参加しました。
今年度も県内外の林業事業体から過去最多の18名(内石川農林総合事務所管内の林業事業体より2名)の参加があり、各選手が日頃、林業の現場での鍛えた技術を発揮しました。
第3回石川県伐木競技大会開会式
競技は4種目(ソーチェーン脱着、丸太合わせ切り、立木の伐採、伐倒木の枝払い)について行われ、それぞれの種目について、安全性、正確性、スピードの項目について採点し、得点を競い合います。各選手が日頃の培った技術を披露し、レベルの高い競技大会となりました。今後も林業技術、安全性の向上に努めていただき、林業の担い手として更なる活躍を期待しています。
競技大会の様子・丸太合わせ切り
競技大会の様子・立木の伐採
今年度は北辰中学校から3名(7月5日~7日)、鶴来中学校から1名(7月26日~28日)の生徒が職場体験に森林部を訪れました。
三日間の日程で、事務所内での講義で森林の公益的機能等について学んだほか、実際に現場に出て、間伐林の調査、きのこ生産施設での作業体験、白山白川郷ホワイトロードや治山施設の安全点検を行いました。
慣れない環境で少し緊張しながらも作業に真面目に取り組む姿が印象的でした。
生徒たちの書いた職場体験のまとめを見たところ「森林が山からの災害から僕たちを守ってくれていることが分かった」「仕事が幅広くてびっくりした」等、色々なことを感じてくれたようでした。
普段は意識することの少ない森林の自分たちの生活とのかかわりや、森を守る仕事について考えるよい機会になったのではないかと思います。
治山について説明を受ける 北辰中学校
造林検査体験 北辰中学校
森林調査体験 鶴来中学校
白山白川郷ホワイトロードにて 鶴来中学校
7月30日、白山市五味島の市有林で、キリングループ社員、石川県緑化推進委員会、石川フォレストサポーター会等によって水源の森を保全するための下草刈り等に115人の参加がありました。
この活動は、いしかわ森林環境税で実施されている企業の森づくり推進事業によって、キリンと市が協定を締結して行っているものです。平成19年から活動を開始し、今年度で10年目となり、植栽したブナやミズナラも背丈ほどになりました。
作業の前には、下刈りの作業手順や留意事項等の手ほどきを行い、平成19年に植樹した箇所の下草刈りを行いました。また、木の周りに雑草が生えないように、伐採した竹をチップ化して木の周りに撒く処置を施しました。
よく晴れて大変暑い中での作業でしたが、怪我等なく作業を終えることができました。
集合写真
下刈りの様子
チッパー機による竹チップ作り
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