ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第8号)平成20年12月26日
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7月4日の創刊号以来、一時は立ち消えになるかと心配もしましたが、職員一同、通常業務の合間を縫い写真撮りや原稿づくりに頑張ってもらい、また読者の皆様のお陰で訪問者も2000人を越えることが出来ました。心より感謝申し上げます。
編集局一同、より速くわかり易く、管内の農林業に携わる人たちが織りなす様々な取組をもっともっと紹介したいと張り切っていますので、今後とも気軽に「ほんながや通信」をクリックしていただければ幸いです。
第8号は、前号に引き続き最新工事情報と[特集]ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!の第5弾も折り込みましたので、こちらもご覧ください。
【第8号の話題】
平成20年12月26日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
管内で生産された切り花葉ぼたんの出荷が12月16日から始まりました。当日は各農家が長さや品質の基準により選別、箱詰めした白(晴姿(はれすがた))、赤(初紅(はつべに))45箱(50本入り)がJA松任中央選果場に持ち込まれ、早速、大阪の花き市場に向けて出荷されました。今後12月末までに昨年の180箱を大幅に上回る約350箱を出荷する予定です。
生産農家では、7月に種を播き、8月に畑に植え付けたのち、水管理、肥料散布、病害虫の防除、下葉取り等の作業を行い、ようやく出荷にこぎつけました。出荷前の12月10日には、15人の農家が真剣な面持ちで出荷基準の勉強会を行い、品質の高い切り花葉ぼたんの出荷に備えていました。
皆様の家庭でも正月のお客様を迎えるため玄関を飾ってみては如何ですか。
見事に色付き、出荷を待つだけの切り花葉ボタン
茎の切り方や葉の残し方等について勉強中
12月24日(水曜日)に白山市手取町において「美川産そばの試食と座談会」が開催されました。
このイベントに使用されたそばは農地・水・環境保全向上対策事業美川地区の活動の一環として、地区内の市民ふれあい農園で栽培されたものであり、このイベントも試食と意見交換を通して食と農と環境について考えていただきたいと事業主体の「美川自然環境保護の会」が主催しました。
当日は約30名が参加し、鳥越のそば店「唐変木」の店主指導によるそば打ち体験や、店主が打った手打ちそばに舌鼓を打っていました。参加者からは、「日頃何気なく目にしている農と環境という事について考える大変いい機会となった」「地元で作って、自分たちで食べる。地産地消だし、何より安全安心でおいしい」といった感想を頂きました。
会場に設置されたパネルによる農地・水・環境保全向上活動の紹介
座談会では活発な意見交換が行われました
農業者と地域住民など農業者以外の方も含めた多様な主体が参加して地域ぐるみで農地・農業用水等の適切な保全と併せて施設の長寿命化や環境の保全に取り組む共同活動への支援や地域でまとまって化学肥料や化学合成農薬の使用を原則5割以上低減する先進的な営農活動への支援を一体的に実施するものです。詳しくは(http://www.inakajin.or.jp/midorihozen/(外部リンク))をご覧下さい。
-特集-
石川農林の最新工事情報
当事務所の土地改良部では水路やほ場整備工事、森林部では土留や林道工事などを中心に多様な公共工事を実施しています。第7号に続き、現在実施中の工事、完成した工事の中からいくつかご紹介します。
本事業は老朽化した積ブロック水路を大型フリュームにより断面拡大し近隣の溢水被害を解消することを目的としています。現在、ほぼフリュームの布設が終わり、土羽コンクリート等最後の仕上げを行っています。春になれば整備された水路と桜並木のコントラストがみものとなるでしょう。
大型フリュームの設置が終わった区間
施工が完了した区間
本事業は市街地の狭い水路底の中央部分を掘り下げて大型フリュームを布設し、断面拡大することで近隣の溢水被害を解消することを目的としています。
現場は住宅地に隣接しているため、台車等により大型フリュームを横引きし、設置しています。
掘削された水路内を少しずつローラーにより移動させています
ローラーに乗せて設置場所まで運び慎重に据付します
当地区は直海谷川が手取川に注ぐ地点から約10km上流に位置し、傾斜30度を越える急峻な山地で積雪は3m以上の豪雪地帯であり、雪崩の発生や積雪のグライドにより高木性の樹木が生育できず草生地化したところです。
当工事では、積雪のグライド防止三角枠工を設置、植栽工には階段切付工(W=0.5m)を実施しました。グライド防止三角枠の設置は、急峻な地形のため施工には気を使いますが、木製品を使用することにより、施工が容易で安全であり、また、環境に優しい工法となっています。
今後は、今回植栽したブナ、トチノキ、ミズナラ、ヤマハンノキが順調に成長し、この無立木地が隣接森林と変わらぬ姿に復旧するまで経過を観察していきたいと考えています。
グライド防止三角枠設置状況
H20 完成写真
積雪のグライドとは、斜面に積もった雪の層全体が、重力の作用によって、斜面に沿って下方にずれる現象をいう。
当地区は、昭和55年頃にスギが植栽された箇所ですが、年月を経て、雪による倒木等のため健全な植栽木の生育に支障が見られ、また枝も伸び林内に光が差し込まず下草等が生えないため土壌の流出により森林機能の低下が懸念されます。
本工事では、これらを解消するため不良木の除伐や林内の光環境を良好にするため、枝落としを実施しました。
カーツカッターを使用して枝落とし作業中
チェンソーによる不良木の伐採状況
カーツカッター:エンジン部を背負って枝落としを行う作業機械
-特集-
ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!
~新規就農者からのメッセージ~(第5弾)
当事務所では、就農に関する相談活動から本格的に就農を目指す方々の技術習得に対する支援及び就農後早期に経営安定を図るための就農定着指導を行い、新規就農者の皆さんを応援しています。
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